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文化

中尾佐助:現代文明ふたつの源流

228pp.1978.朝日選書110.

著者がかねて主張している照葉樹林文化と、西欧文化の元となった硬葉樹林文化の比較論で、オリーブとムギ、イネと金魚、歌垣と盆栽、家と垣根、カーストと網目社会等々が、アジア、アフリカ、ヨーロッパにわたる見聞をもとに縦横に論じられ、東亜の照葉樹林を源とする独特の文化を強調しており、多くの示唆に富む意見が盛られている。

 カシ類の散布様式について新しい意見が出されているのが注目される。この類の鳥による散布は従来否定的であったが、著者はハトやキジのような中型鳥類によって、一旦、そ嚢にとり込まれた堅果が、その鳥がタカやハヤブサのような肉食鳥によって捕殺されることにより、地表にもどされることを偶然の観察から推定している。これら中型の鳥類はその行動半径が大きいので、ドングリの散布距離も、これまで考えられていたものよりはるかに大きいだろうという考察はうなずけるものがある。また先史時代といえども、人類の森林破壊は、食料獲得のために盛んであっただろうから、照葉樹林が日本を完全におおっていたような状態は無かっただろうという。

 もう1つ、植物名を扱う者にとって見のがせないのは、外国産植物につける和名の一般的な命名法を考え出して用いていることである。これは属の和名の前に示種名のよみをそのままつけたもので、イレックスガシとかチャイネンシスバラとかいう呼び名である。こういう呼び方は合理的であるが、誰かがやり出さないとなかなかふみ切れないもので、最初にそれに踏み切ったことに敬意を表したい。近ごろ外来植物に新和名をやたらにつけることがはやっているが、このシステムが一般化すればそういう流行はなくなるだろう。属の和名をうまく協定できさえすればすぐれた方式であると思う。

[植物研究雑誌53(6):171(1978)]

星川清親:栽培植物の起床と伝播

295pp.1978.二宮書店.¥1,800.

日本で用いられている栽培植物153種について、その原産地と世界各地への伝播経路と年代を解説し、見開き2頁を用いて世界地図の上にそれが図示されており、それぞれの種の簡単な図がそえてある。作物の原産地や経歴については話題になることが多いので、便利な参考書である。ただ配列が作物学的分類にもとづいているので、我々には目的の植物を見つけにくい。

[植物研究雑誌53(7):224(1978)]

盛永俊太郎・安田 健(編):江戸時代中期における諸藩の農作物―享保・元文諸国産物帳から―

272pp.1986.自費出版.¥1,000.

徳川幕府は1735年から1739年にかけて諸国の天産物の一斉調査をおこなった。このような組織的調査は日本はおろか世界的にも稀な事業であったのだが、幕府に集められた諸国からの報告はまとめられることなく、今ではその所在もわからない。しかしながら、提出された報告の控えは諸藩に保存され、現在でも目にすることができるものも少なくない。本書は全国に散在するこの産物帳の控えを丹念に発掘し、農作物の部分を抜粋、とりまとめたもので、大日本農会会誌「農業」に72回にわたって発表されたものの集成である。内容はⅠまえがき、Ⅱ諸国「産物帳」(1735年)に記載された農作物の種類とその品種、Ⅲ 参考資料、Ⅳ 集計と考察、より成る。Ⅱは諸国の「産物帳」の記述を陸奥南部領から日向諸縣領まで42ヶ国を列記したもので227頁にわたり、本書の主要部をなす。Ⅲは「産物帳」控えが発見されていない地域をおぎなうため、松前、越後、伊豆七島、淡路の農作物について同時代の記録を収録してある。Ⅳはこれら諸記録から作物の種類数を国別に集計比較した一覧表で、当時の農業文化を知り、今日の状況と比較するうえでたいへん役立つものである。現代のように農作物の品種が画一化されていない時代なので、全国における品種数は膨大なものだったろう。作物の総種類数は佐渡が203種類で最も多いというのはおもしろい。また、いも類ではさといもの品種が多いのに対して、さつまいもは渡来して問もないために、西日本にはあるが東日本ではやっと普及しはじめたところであることがわかる。一方、じゃがいもの記録が全くないのはたいへん奇妙に思える。利用のしかたによって多くの情報をとりだせる労作である。こういう資料が自費出版というのは、出版界に目のある人がいないのかと嘆かわしい。

[植物研究雑誌61(7):198(1986)]

日本植物園協会(坂嵜信之主編):日本の植物園

327pp.1987.日本植物園協会(東大植物園内).非売品.

日本植物園協会創立20周年記念の出版物である。前半は関係者の記念論文集で、単なる祝辞や回顧談よりは、将来の展望を積極的に述べた文章が多く、参考となる点が少なくない。著者名にふりがなをつけてあるのは非常に有り難く、他誌も見ならってほしい。後半は文献目録と年表である。文献目録は協会の会誌や調査報告目録と20項目にわたる索引である。論文の内容に立ち入って、解説や研究の行なわれた植物の和名、学名がリストされている。年表は日本植物園協会史年表と日本植物園年表の2つがあり。人事や社会情勢にまで触れたたいへん凝ったものである。非売品ではあるが、一見をおすすめする。

[植物研究雑誌63(7):235(1988)]

近田文弘・斐 盛基(編):アジアの花食文化

163pp.1990.誠文堂新光社.東京.¥3,900.

シャクナゲの花を食べる民族のことを軸にして、シンポジウムを開くという話を聞いていたが、そのまとめである。日本、中国、韓国、タイなどの花を利用した料理や食物、およびそれらの増殖や分類についての講演が英和両文で記録されている。分類学の研究者の企画としてはちょっと風変わりだが、これをきっかけに花の利用について新風がおこりかけているとのことで、主催者の意欲に敬意を表したい。

[植物研究雑誌65(8):256(1990)]

豊岡東江(画):いのちある野の花(2巻)

131+131pp.1990.青菁社.京都.¥4,000 (各巻).

豊岡東江は明治29年東京美術学校卒業、大正10年加賀市山代温泉に没した。目立たない人だったようで、その経歴はよくわかっていない。本書は石川県立工業高校に保存されていた彼の写生帳から、1巻は春・夏、2巻は秋・冬と、植物のスケッチ362点を日付順に並べたものである。庭や山野の草花、野菜などで特筆すべきものはないが、狩野派の筆法による写実的な描写である。巻末に広江美之助氏による植物の解説がある。

[植物研究雑誌65(10):319(1990)]

高橋 文(訳)・C. P. ツュンベリー:江戸参府随行記

406pp.1994.平凡社東洋文摩.¥2,987.

ツュンベリーは日本植物の研究者であり、ヨーロッパヘの紹介者であることはもちろんだが、日本そのものの紹介者でもある。本書は彼の旅行記の中から日本に関する部分を、スウェーデン語から直接訳したものである。前半の約 200頁が日本到着、出島滞在、江戸への往復の旅行記にあてられている。植物の記述もさることながら、道中や滞在地の景観、風俗がこと細かに描写され、日本人ではかえって見過ごしてしまう当時の貴重な記録となっている。次の 120頁は日本と日本人をいろいろの観点から紹介記述している。これはもとよりヨーロッパの極東政策に利するためのものではあるが、自然ばかりでなく、統治、法律と警察、日本語、商業、宗教など、多くの視点から論じたものである。日本語の項では、自分で日本語を覚える努力はしたものの、それまでの 200年にわたってたくさんのオランダ人が滞在したのに、役にたつ日本語語彙集がつくられていないことに不満をのべている。もっとも、日本語を習うのは国禁だったようだ。飲物はお茶と酒しかなく、葡萄酒や蒸留酒は決して飲まず、コーヒーの味のわかる通詞などおらず、火酒が日本人の必需品となることは決してないとしている。無理もないが、焼酎は試みなかったようだ。暦の比較、1日4回はかささず行なった気温観測の記録、日本の道具類のスケッチが、資料としてついている。最後に木村陽二郎氏、片桐一男氏が、それぞれの立場からまとめの文を添えている。植物の面ばかりでなく、自然誌、文化史、民俗資料としても有用な翻訳をされた高橋氏の努力を多としたい。

[植物研究雑誌70(1):60(1995)]

コーナー E. H. J.(大場秀章訳):ポタニカルモンキー

227pp.1996.八坂書房.¥2,400.

植物採集をする猿がいたということは、先輩から聞いていた。国際生物学賞を受けた著者は太平洋戦争の最中、日本に占領されたシンガポール植物園に止まり、敵側である日本の科学者と協力して、植物園と博物館の文化財の荒廃を防ぐ努力をしたことで知られる。植物採集猿も彼の発明だった。ブタオザルはもともとヤシの実の採取にマレー人が使っていたが、これを熱帯の高木の花や実の採集に仕込むことを思いつき、そのいきさつと猿たちとの交流を記したのが本書である。着想というものは何の脈絡もなしに浮かんだり消えたりするものだが、それを捉えて実行してしまうのはただごとではない。採集猿は今でも使っているところがあるという。専門家によるブタオザルの解説と、訳者による著者のくわしい紹介がついている。

[植物研究雑誌71(4):236-237(1996)]

三浦宏一郎 : 菌類認識史資料(壱)

185pp.1996.自費出版.非売品.

我が国の古典に出現する菌類関係の単語や記述を網羅しようという試みである。参照された文献は、基本文献として常陸国風土記、古事記など9篇、説話集として宇治拾遺物語など19篇、狂言として合柿など10篇、その他2篇、合計40篇におよぶ.これらすべてを通読して、菌類に関係ある単語ばかりでなく、菌類と思われる記述、そのうえ菌類を連想させる言い回しまで発掘しようというのだから、おそろしいほどの根気と、和漢の文化についての下地を必要とする。たとえば「…母にあい竹の、涙に…」という狂言の台詞の「竹の涙」のくだりを、史記にある斑竹の伝説からの引用と考え、その成因が菌の感染によるため、と連想するのだから、著者の打ち込み方が想像できる。小学校時代の教科書に、清少納言の「香爐峰の雪」のエピソードがあったことを思い出した。古典から思いのままにトピックをとりあげる安直なやり方は、語言論をはじめとして文章を書かねばならないときに良く行なわれるが、それを拾いつくそうという大変な仕事、ぜひ続けていただきたい。古い絵画や道具に描かれた植物についても、その同定と移入や認知の時代考証を文科系の人がやっていたことがあるが、発展していない。目立たないが日本文化の理解には大事な仕事である。索引がないと折角拾いだした用語や現象を読者がたどることができないので、是非心掛けてもらいたい。

[植物研究雑誌71(4):239(1996)]

大場秀章:植物学と植物画

298pp.1996.八坂書房.¥5,768.

趣味の植物画は広く浸透している。本書は植物学に貢献した植物画について、その生いたちや社会的背景、作者の人物像などがのべられている。とくに、植物学者と植物画家のかかわり方について、著者の薀蓄が披露されている。見出しはⅠ私の植物画論にはじまり、Ⅱリンネとエイレット、Ⅲバンクス植物図譜とシドニー・パーキンソン、Ⅳキュー植物園の植物画家と植物学者、Ⅴ花の画家ルドゥテと植物図譜、Ⅵバラとバラ図譜、Ⅶ日本の植物図譜で終わる。日本の画家としては岩崎灌園、川原慶賀、清水東谷、五百城文哉が挙げられている。32頁のカラープレートのほか多数の単色図が挿入され、値段のわりに贅沢な中身である。それと、トピックごとにつけられた多数の頭注は、これだけをたどっても多くの知識を得られるだろう。索引は植物名、地名、人名、書名、事項名と、なんでも出てくるおもしろいものである。

[植物研究雑誌72(4):253(1997)]

小山鐵夫:黒船が持ち帰った植物たち

98pp.1996.アボック社.¥1,500.

ペリー来航140年を記念して、日本大学生物資源学部資料館が行なった特別展示と講演会の記録。黒船艦隊が採集した資料が、東亜・北米の植物相の類似性を明らかにするきっかけになったところはよく知られている。永年ニューヨーク植物園に勤務した著者が主体となって、米国にある標本を借り出し、日本側の資料と共に解説しており、充実した内容となっている。本文はまず黒船艦隊の採集の経過を述べ、次に東亜と北米の植物の隔離分布についての和英両文による解説がある。後半は57頁にわたって、採集標本112点の鮮明なカラー写真が、解説を共に示されており、小山氏による再検討の結果やコメントが記されている。標本の保存状態は驚くほどよい。東亜植物の研究にはたいへん有用な資料である。

[植物研究雑誌72(4):253(1997)]

大場秀章(編):日本植物研究の歴史

1996.東京大学総合研究博物館.¥2,800.

小石川植物園300年の歩みを副題として行なわれた特別展の図録である。東京大学理学部付属植物園は徳川期の御薬園にはじまり、近代日本の自然科学の発足当時、イチョウ・ソテツの精子発見の舞台となり、植物学教室は1934年に移転するまで、ここで研究教育を行なっていた。どちらかというと歴史的面に重点を置き、一部は現在や今後の研究・運営の展開につき、11人の執筆者による14篇の文章がある。歴史的資料となる人物や光景の写真も数多い。気づいた誤りとしては、53頁の藤井健次郎は中野治房であり、106頁で服部静夫とされた人物は武田久吉である(服部は後部中央)。明治14年の植物園日誌と植物園所蔵の本草図書目録が付録にある。

[植物研究雑誌72(4):253(1997)]

小山鐵夫:植物園の話

205pp.1997.アボック社.¥1,286.

植物園というと観光行楽施設というのがわが国の一般的な印象で、マスコミに登場するのはきれいな、珍しい植物ばかり、その真の役割はよく理解されていない。単なる教員ローテーションのポストとしてしか利用していないような人員配置の植物園もみられる。30年近くをニューヨーク植物園で研究・教育・運営にかかわり、世界各地の植物園になじみのある著者が、自然保護、遺伝子資源、植物情報などの今日的な植物園の役割について語ったものである。まず、総合植物園、特殊植物園、植物公園の区別から始まり、ニューヨーク植物園を例として、実際の運営のとくに裏方の仕事が紹介される。次に植物園の本質的な仕事である。植物資料収集活動の目的と実質が語られ、収集資料の標本化、生植物の栽培保存管理について、具体的に記されている。栽培部門、標本部門、研究教育部門、事務部門と分化した植物園が、互いに連携して事業を行なうスケールの大きさには、わが国の現状を引き比べてため息が出る。本書の中頃ではそういう基礎に立った植物園の様々な活動が紹介され、そして後の1/3では、世界の植物園、とくにそのコレクションや活動の特色が、実際に目にした印象をもとにいきいきと綴られている。本書は朝日園芸百科の連載記事をまとめ直したものだが、植物園というハコ物は比較的容易に造れても、その運用の理念の確立とそれを支える確固とした財政基盤がなければ、自然と人間の共存に役立つ植物園は成り立たないという、著者の主張を裏付けるものとなっている。

[植物研究雑誌73(1):55-56(1998)]

大場秀章:バラの誕生

249pp.1997.中公新書.¥760.

古来、バラは園芸植物の筆頭の地位を占めて来た。そういう園芸バラ作出の背景にある、科学と芸術のかかわり合いを探ろうというのが、著者のもくろみである。まず、園芸バラの発達は1867年を境として二期に分かれるという定説にもとづき、オールドガーデンローズの歴史が古典と最近の研究成果を元に語られる。そして東洋からのコウシンバラの導入をきっかけとする、モダーンガーデンローズの爆発的発展を要約する。後半はたくさんのバラ花譜について、著者の鑑識眼を通した紹介に始まり、ヨーロッパへ導入されたバラの原種の再発見のはなし、著者が訪れた中国やヒマラヤのバラのはなしから、世界各地のバラ、日本のバラと話題が移ってゆく。園芸家の著書とは一味違ったバラの本である。

[植物研究雑誌73(1):56(1998)]

柏岡精三・荻巣樹徳(監):絵で見る伝統園芸植物と文化

16+278pp.発行者:柏岡精三.非売品.

電気事業を社業とする(株)関西テックの創業者が、兵庫県山崎に荻巣樹徳氏(王立園芸協会ヴイーチ賞受賞者)の協力で、日本の伝統園芸品種一千余点を集めた花菖蒲園を造った。園内に伝統植物研究所を設立し、わが国独特の園芸植物の品種の収集維持につとめるという。本書はその中から60種類を選び、今に残る品種の写真、図譜、絵巻、絵画、絵草子、道具類の絵、衣服の文様などをカラーで記録し、解説をつけた豪華本である。解説は主に由来、鑑賞、その後の3つの見出しから成る。由来ではその植物の原産、野生に始まり、江戸時代におよぶ品種の変遷を記す。時代ごとの品種数の表がついている。鑑賞ではその植物の着眼点、評価法についてのべる。その後では明治以降の盛衰が記述されているが、戦前はともかく、敗戦後の経過は盛衰よりは絶滅の記述の方が専らなのは気が滅入る。再評価の機運が興っても、新たに野生品から昔の変化を見出そうとするのでは、賽の河原さながらである。歴史のある植物園が保持してきた筈の品種群で、最近は話題にのぼらなくなったものも少なくない。私立の機関のこのような努力を、国公立植物園などはどう見ているのだろうか。種類ごとの参考文献が巻末に、学名を付した品種名のリストが別冊としてある。

[植物研究雑誌73(1):56(1998)]

大場秀章:江戸の植物学

217+5pp.1997.東京大学出版会.¥2,600.

東大総合研究博物館で行なわれた公開講座の内容である。貝原益軒に始まり、稲尾若水、松尾恕庵、小野蘭山、岩崎灌園、宇田川榕庵、水谷豊文、飯沼慾齊、伊藤圭介に至る本草家と、川原慶賀、賀来飛霞らの絵師の作品群、それにからむケンペル、ツュンベルグ、シーボルトら外国人学者の交流と欧和相互の影響を軸に、日本の近代植物学を生む基となった江戸時代の博物学の再評価を、読みやすい文体で述べる。これだけの話をするには文献について通覧するだけでも大した努力だが、欧州におけるこの視点からの意識的な調査がおこなわれたことも見逃せない。生物多様性という立場から博物学が見直されようとしているとき、その理解の普及に役立つ本である。

[植物研究雑誌73(1):57(1998)]

勅使河原 宏・大場秀章(監修):現代いけばな花材事典

852pp.1999年.草月出版.¥6,000.

植物の名前が50音順に並べられ、花材としての解説と植物学的解説が併記されている。植物解説は清水晶子氏による。それぞれに生花品例と、ときに植物写真がカラーでついている。こういう雑学的植物事典はそれなりに重宝で、1974年に出た、文学作品に現れる花を扱った大橋・福田・大後:原色季節の花大事典を、今でも参照することがある。巻末にいけばな基本用語、植物学基本用語、植物の分類と学名についての解説があり、植物和名と学名の索引がついている。

[植物研究雑誌74(6):370(1999)]

大場秀章:花の男シーボルト

198pp.2001.文芸春秋社.¥690.

日本植物研究におけるシーボルトの業績については、すでに語り尽くされているように思われるが、著者は更に別の方向から光を当ててみせる。まずドイツ人であるシーボルトが、オランダ人として日本にやってきたことについて、当時の植民地争奪戦を背景とする欧州情勢、これにからめたシーボルトの生い立ちと性格の描写が、多くの資料を引用しながら、オランダが特別の思い入れの下に、彼に単なる医師としてではなく、日本についての特定研究とも言える任務を与えて派遣したことが語られる。シーボルトの日本における活動はその任務に応えるためのもので、オランダ商館が作り上げた人脈を活用して、ツュンベリーやケンペルにまさる広範な成果を収めたことが、あらためて強調されている。そしてこれ迄あまり認識されていない貢献として、日本産生植物の導入によって欧州の園芸界に大きな変革をもたらし、現在の隆盛に導く一つのきっかけを作ったことが述べられている。シーボルトの没後、その将来品はイギリス、オランダ、ロシアなどに分散されたが、最近それらの再評価にかかわった著者が、あらためてシーボルトの別な見方を提示したものである。大学博物館の職にあり、また音楽の素養のある著者が、いわゆる「枚挙生物学」に対する周囲の無理解をチクリとやったり、彼の作曲の腕前を評したりしているのも、逃さない方がよい。

[植物研究雑誌77(5):313-314(2002)]

大場秀章:サラダ野菜の植物史

232pp.2004.新潮社.¥1,100.

知らぬ間に最後まで読んでしまった。サラダに使われる野菜について、キク科、セリ科、アブラナ科、ウリ科、ユリ科、ナス科とまとめてあり、生植物ならなんでもサラダになるのではなく、大分部はいくつかの科に限定されるという、植物分類学的見地から入ってゆく。ここらが用途別に記述される通常の料理本とは異なる。巻末の植物名リストによると、学名を付されたものだけで180種類におよぶ。サラダの発祥は、古代の人類が、苦みや辛みがあるために草食動物が嫌って食べ残した結果、大繁殖した草原の植物を利用したのが元だという考察は面白い。中身は広範な古典の知識と著者自身の海外体験を踏まえて、種類の発見、導入、伝播、利用法の変遷からソースの種類にいたるまで、様々な話題が語られる。とくに学名や、欧州語に由来する和名については、その語源にまで遡って蘊蓄が披露されていて、得るところが多い。最後のその他のサラダ植物では、今後発展しそうなサラダ植物まで言及されている。講義のタネ本としても有用だろう。

[植物研究雑誌79(4):270(2004)]

大場秀章・望月賢二・坂本一男・武田正倫・佐々木猛智:東大講座 すしネタの自然史

84pp.2003.日本放送出版協会.¥1,500.

独立行政法人となった大学では、社会一般へのアッピールのために、以前にくらべていろいろな行事を行なうようになった。学術講座は以前からあったが、本書ではもっとくだけた内容を目ざしている。

5章に分かれていて、1. はすしの歴史と植物関係のネタ、2. が淡水魚と赤身のネタ、3. がその他の魚ネタ、4. が甲殻類とウニやホヤ、5. が貝類など軟体動物に当てられ、それぞれの専門家が薀蓄を披露している。時節がら、環境や移入生物の問題も各所にちりばめられている。くだけたはなしを目ざしていてもそこは専門家揃いなので、内容はかなり高度なものがあるが、別に通読せねばならないたちの本ではないので、好きなところを拾い読みすれば語のネタをいろいろと仕込むことができるだろう。

一通り見て気付いたのは、ササやハランまで話題にされているのに海苔がとり上げられていないことである。続編として海苔、シャリ、醤油、茶、割り箸はどうだろうか。

[植物研究雑誌79(1):78(2004)]

大場秀章 (監修・解説):シーボルト日本植物誌 文庫版

350pp.2007.ちくま学芸文庫.¥1,400.

シーボルトのFlora Japonicaの図版をカラー縮刷して見開きに配し、その裏面に解説を記したものである。大場氏はシーボルトを従来の「近代日本植物学の父」という立場に加えて、オランダの海外政策の先兵、そしてヨーロッパ園芸への日本植物の導入者という解釈を強調しており、本書の前書きや解説にもそれが述べられている。本書では150図版のすべてについて、原本の記述の翻訳ではなく、シーボルトの学識の評価や、特に日本人絵師(主に川原慶賀)の下絵が、欧州の製版画家によってアチラ風に描き改められたために、写実性が損なわれたことについての批判が各所に見られる。植物画流行のご時世に、大いに参考になることだろう。縮刷なので部分図は見にくいが、これだけ有名な図版を一挙に解説つきで目にすることができるのだから、文句は言えまい。ただし、紙質が厚いので頁を開きにくいうえ、電車の中で読みかけで中断するときに、ちょっと頁の端を折るということはやれない。栞紐が2・3本あるとよかった。

[植物研究雑誌83(1):66(2008)]

『金井弘夫著作集 植物・探検・書評』コンテンツ一覧▼ 目次(青字)をクリックすると、各文をご覧いただけます

金井弘夫博士著作集に寄せて 東京大学名誉教授 大場秀章 / あとがき

第一部 時代の記憶・探険の記憶

最後の旧制高校生の自分史
理化館の焦げ茶のタイル
インドで見たこと聞いたこと
  • はじめに
  • 夏休みは4月
  • 「古」新聞の値段
  • 街頭の商人達
  • 乞食
  • ボクセス
  • 良いお金と悪いお金
  • お茶
  • オナラ
  • 立小便
  • 近づくほど遠くなる
  • 踏切に錠前
  • 汽車
  • バス
  • 市電
  • インド人という「民族」
  • アッチャー
  • タバコ
  • お酒
  • ビール
  • ウイスキー
  • ラム
  • チャン
  • マフア酒とヨーグルト
  • 朝のお祈り
  • 国境侵犯
  • 二人のリエゾン・オフィサー
  • シェルパたち
  • アンプルパ
  • トゥンドウ
  • プルバ・ロブソン
  • テンバ・シェルパ
  • 女性たち
  • ラマ教
  • 山で一番こわかったもの
  • お菓子
  • 名前
  • 宿屋
  • インドの道の良さ
  • フェリー
  • 交通法規
  • カストムハウス
  • 風呂
  • 拍子木たたき
  • バルカカナの日本人
  • ボダイジュの借り倒し
  • タテガミのあるブタ
  • 封蝋
  • 食いもの
  • カースト(階級制度)
  • デモ
  • 鶏と卵
  • 切符を買う
  • 街路樹
  • 事故
  • インドの英語
再びインドの植物を求めて
  • 悪路に悩む採集行
  • ヒマラヤで見る段々畑
  • 調査成果の一端
西北ブータンの山々
  • 入国手続き、旅行許可など
  • 入出国の経路
  • 国内の輸送、通信、シェルパなど
  • 物資の調達
  • 気候
  • 地図、コースについて
  • チンプウ-トンサ
  • 観察されたピーク
  • 集落
  • 通貨、賃金
フィニッシュの話
  • 失せ物が出た
  • 通関書類、フィニッシュ
  • リエゾン・オフィサー、フィニッシュ
  • ミソとストーブ、フィニッシュ
  • スペース、フィニッシュ
  • チニ、フィニッシュ
  • サーダー、フィニッシュ
  • ポーター、フィニッシュ
  • 道路とジープ、フィニッシュ
  • ブルカー、フィニッシュ
  • 標本、フィニッシュ
  • 道路、もうひとつのフィニッシュ
  • シェルパ、フィニッシュ
  • トラック、フィニッシュ
東ネパール調査(1963年)点描
  • チャッシガレ!
  • おまじない、ハチ
  • 録音
  • ハリー
  • 食物
  • こわいもの
ネパール通信1
  • カトマンズ(1)
  • フルチョウキ
  • カトマンズ(2)
  • チュリア・マハバラトの旅
  • ゴサインクンデの旅
  • ボダイジュのほこら
  • カトマンズ(3)
  • ロルカニの旅
  • カトマンズ(4)
  • チリメ、ランタンの旅
  • チャンドラギリの旅
ビル・ニガントゥに見られる米の記事
ネパールの滝の数
ネパール通信2
  • 自動車事故のはなし
  • 創立記念パーティー
  • カリンチョークの旅(1)
  • インドラジャトラ
  • カリンチョークの旅(2)
  • チュリアの旅
ヒマラヤ植物調査の今昔
日本・ネパール協同植物調査史 1960-1980 [英文]
『冒険家族ヒマラヤを行く』訳者あとがき
パプア・ニューギニアの話
  • 交通
  • 食べ物
  • 人々
  • コトバ
  • 古戦場
吉川英治文化賞受賞のことば

第二部 植物の観かた・残しかた

野外観察会のこと
日本植物の分布型に関する研究(2) ヒメマイヅルソウの分布型と変異
オゼコウホネの種子散布
ヤマモモの仁
クヌギの落枝
スベリヒユは対生
猪突猛進するチガヤの地下茎
ササの葉鞘
ケヤキの落葉現象はあったか
笹舟は沈む!
ミャンマーのドクウツギ属植物Coriaria terminalis Hemsley とその西限産地
ブータンのウルシ
植物の動きを見せる
尾瀬ケ原の池塘データベースによるヒツジグサとオゼコウホネの16年間の分布消長
群落の突然の交代
ツタの植物画
ツタの「雨」
国立科学博物館のサクラソウ生態展示
有毒植物を食べる
ミズバショウの果実の味
マムシグサのイモの「味」
ヌルデとネムノキは仲良し?
ビルマの植物学界の一端
部活動と自然観察会
普通な植物を記録しよう
ヒレハリソウ(ムラサキ科)の葉序
アイスマンの弓矢
ツュンベリーと日本のアマチュア植物学 [英文]
誰にでも利用できる標本のために
標本にはラベルを入れよう
標本ラベル論議へのながーいコメント
  • 仮ラベルに関して
  • 本ラベルに関して
  • データベースに関して
ヒートシールによる標本貼付
おしば標本の新しい貼付法
おしば標本貼り付け用ヒートシールテープの自作法
移動式おしば標本棚の得失
  • 改装工事前後の問題
  • 運用上の問題
おし葉製作法の改良
携帯用植物乾燥機について
  • 冨樫板
  • 加圧法
  • 加熱法
  • 標本製作中の注意と標本の出来具合
  • 研究室での使用法
教具教材としての植物パウチカード
生植物のラミネート標本
日本植物分類学文献目録・索引のデータ仕様と検索項目 [英文]
シンポジウム「標本データベースの将来」の感想
  • Herbariumの体制
  • 大学と博物館の違い
  • どうやるか
  • データベースを作ったあと
  • 画像データベース

第三部 ナマエ・データ・ヒト

吉村衛氏による科の和名の新提案
命名規約とオフセット印刷
デチンムル科
「野草」に現れた植物の新名
新和名提示のいろいろなかたち
「ナマエ」を考える
モノの見え方について
東京消失
地名データベースの活用
  • 住吉小学校の「住吉」研究
  • 住吉小学校はいくつあるか
  • 住吉神社はどのくらいあるか
  • 住吉という地名はどうだろう
  • IT化時代の学習
新日本地名索引の内幕
新日本地名索引のはなし
  • どんなものか
  • どうやって作ったか
  • 索引のスタイル
  • よみの問題
  • 分布地図
  • 「鐙」の分布
  • JIS漢字表の問題
学術用語集植物学編(増訂版)の分類学用語改善のための資料
  • 形を表す用語
  • 花を表す用語
データベース仕様と植物学・動物学・農学に共通な植物用語
  • データベース仕様
  • データベース作成の方法
  • 調整を要する用語の方針と方法
保育社・原色日本植物図鑑の観察
Index Kewensis 展開版前文
ネパールの本草書ビル・ニガントゥについて
岩槻邦男氏にエジンバラ公賞
英語教科書に載った西岡京治氏
大村敏朗氏の貢献
原寛博士への弔辞・追悼文
  • 弔辞
  • はじめてのヒマラヤ
若き日の原寛博士の日記
津山尚博士
「訓導」原襄さんの思い出
里見信生さんの思い出
里木村陽二郎先生
山崎敬さんの思い出

第四部 書を評す

地図・地名
  • コンサイス地名辞典日本編
  • 現代日本地名よみかた大辞典 1-6巻
  • 知っておきたい災害と植物地名
  • 日本湿地目録
  • 日本山名総覧
  • FD日本山名総覧「全国版」
  • 数値地図 25.000(地名・公共施設)全国CD-ROM版
学名・用語など
  • 植物学ラテン語辞典
  • 国際植物命名規約1988
  • 植物学名詞
  • 菌学用語集
  • 植物学名大辞典
  • 植物の名前のつけかた植物学入門
  • 日本苗字大辞典
  • 図説植物用語辞典
  • 国際栽培植物命名規約第7版
フィールドワーク
  • 清瀬の自然フィールドガイド春
  • 東京西郊野外植物の観察
  • GPS全日本ロードマップ
  • ヨコハマ植物散歩
  • 東京樹木めぐり
  • 巨樹・巨木
  • ぐるっと日本列島野の花の旅
  • 続巨樹・巨木
  • 地べたで再発見「東京」の凸凹地図
  • 東京大学本郷キャンパス案内
  • 雷竜の花園
  • 秘境・崑崙を行く
  • 中国秘境に咲く花
  • 青いケシの咲くところⅡ
  • シルクロードに生きる植物たち
  • ヒマラヤを越えた花々
  • 幻の植物を追って
  • ロンドンの小さな博物館
  • ヒマラヤに花を追う
  • ヒマラヤの青いケシ
  • 白井光太郎著作集
  • 進野久五郎植物コレクション
  • 来し方の記8
  • 横内齋著作集2
  • 李永魯文集
  • MAKINO80『植物同好会』八十年の歩み
  • しだとこけ 服部新佐先生追悼記念号
  • 小泉秀雄植物図集
  • 籾山泰一先生論文集
  • 私の研究履歴書-昭和植物学60年を歩む- [林孝三]
  • 命あるかぎり-花と樹と人と-見明長門追悼集
  • 中尾佐助文献・資料目録
  • 牧野晩成
  • 沼田真・著作総目録
  • 牧野富太郎とマキシモヴィッチ
  • 牧野富太郎著・植物一家言
  • 誰がスーリエを殺したか1
  • 展望河口慧海論
  • 「イチョウ精子発見」の検証
  • 牧野富太郎植物採集行動録
  • 大雪山の父・小泉秀雄
  • 大場秀章著作選Ⅰ
  • 大場秀章著作選Ⅱ
  • 小原敬先生著作集
  • 植物文化人物事典
  • 清末忠人研究集録
  • 自然と教育を語る
文化
  • 現代文明ふたつの源流
  • 栽培植物の起源と伝播
  • 江戸時代中期における諸藩の農作物
  • 日本の植物園
  • アジアの花食文化
  • いのちある野の花
  • 江戸参府随行記
  • ボタニカルモンキー
  • 菌類認識史資料
  • 植物学と植物画
  • 黒船が持ち帰った植物たち
  • 日本植物研究の歴史
  • 植物園の話
  • バラの誕生
  • 絵で見る伝統園芸植物と文化
  • 江戸の植物学
  • 現代いけばな花材事典
  • 花の男シーボルト
  • サラダ野菜の植物史
  • すしネタの自然史
  • シーボルト日本植物誌 文庫版
地域・フロラ
  • 環境アセスメントのための北海道高等植物目録Ⅳ
  • 宮城県植物目録 2000
  • 秋田県植物分布図
  • 秋田県植物分布図第2版
  • 茨城県植物誌
  • とちぎの植物Ⅰ,Ⅱ
  • 日光杉並木街道の植物
  • 渡良瀬川支流山塊の高等植物 類似植物の見分け方ハンドブック
  • 渡良瀬川支流山塊の高等植物
  • 群馬の里山の植物
  • 群馬県タケ・ササ類植物誌
  • 群馬県植物誌改訂版
  • 館林市の植物
  • 尾瀬を守る
  • 1998年版埼玉県植物誌
  • さいたまレッドデータブック
  • 千葉県植物誌
  • 千葉県の自然誌
  • 富里の植物
  • 続江東区の野草
  • 小笠原植物図譜
  • 神奈川県植物誌分布図集
  • 横浜の植物
  • Yato横浜 新治の自然誌
  • 箱根の樹木
  • 新潟県植物分布図集第6集
  • 新潟県植物分布図集第7集
  • 新潟県植物分布図集第10集
  • 新潟県植物分布図集第1-10集登載植物および索引
  • 石川県樹木分布図集
  • 加賀能登の植物図譜
  • 金沢大学薬学部付属薬用植物園所蔵標本目録 白山の植物
  • 信州のシダ
  • 長野県の植生
  • 長野県植物研究会誌第20号
  • 長野県版レッドデータブック維管束植物編
  • 長野県植物ハンドブック
  • 伊部谷の植物
  • 植物への挽歌
  • しなの帰化植物図鑑
  • 37人が語るわが心の軽井沢1911-1945
  • 近畿地方の保護上重要な植物
  • 改訂・近畿地方の保護上重要な植物
  • 近畿地方植物誌
  • 高山市の植物
  • 改定三重県帰化植物誌
  • 兵庫県の樹木誌
  • ひょうごの野生植物
  • 播磨の植物
  • 平成元年度箕面川ダム自然回復工事の効果調査報告
  • 六甲山地の植物誌
  • 淡路島の植物誌
  • 奈良公園の植物
  • 岡山県スゲ科植物図譜
  • 広島県文化百選 花と木編
  • 広島市の動植物
  • 山口県の植物方言集覧
  • 山口県の巨樹資料
  • 徳島県野草図鑑〈下〉
  • えひめの木の名の由来
  • 福岡県植物目録 第2巻
  • 熊本の野草〈上〉〈下〉
  • 熊本の木と花
  • 鹿児島県の植物図鑑
  • 改訂鹿児島県植物目録
  • 沖縄植物野外活用図鑑全6巻
  • 沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物
  • 琉球列島維管束植物集覧
  • 孤島の生物たち-ガラバゴスと小笠原
  • ブラジル産薬用植物事典
  • キナバル山の植物
  • 韓国産松柏類
  • 韓国植物検索便覚
  • 韓国植物分類学史概説
  • 中国人民共和国植被図
  • 中国天山の植物
  • 雲南の植物
  • 雲南の植物
  • 東北葯用植物
  • ヒマラヤの自然誌
  • ヒマラヤ植物大図鑑
  • ネパール研究ガイト
  • スイスアルプスの植物
調べる
<環境>
  • 屋久島原生自然環境保全地域調査報告書
  • 昭和63年度レアメタル賦存状況調査報告書
  • 帰化植物のはなし
  • レッドデータプランツ
  • 植物からの警告・生物多様性の自然史
  • エコロジーガイド・ウェットランドの自然
  • 植物群落レッドデータブック
  • 日本森林紀行
  • 温暖化に追われる生き物たち
  • 水生シダは生きる
  • 侵略とかく乱のはてに
  • 各都道府県別の植物自然史研究の現状
  • 日本の絶滅危惧植物図譜
  • 絶滅危惧植物図鑑レッドデータプランツ
<種類>
  • 新しい植物検索法 離弁花類編
  • 日本タケ科植物総目録
  • 新しい植物検索法 合弁花類篇
  • 北日本産樹木図集
  • 動植物目録
  • 日本件名図書目録⑨ 動・植物関係
  • 山野草植物図鑑
  • 植物目録
  • 日本の高山植物
  • 世界の針葉樹
  • 検索入門樹木
  • 葉による野生植物の検索図鑑
  • 英語表現べからず辞典
  • 日本イネ科植物図譜
  • 改訂増補 牧野日本植物図鑑
  • 日本の自生蘭
  • 北本州産高等植物チェックリスト
  • 日本水草図鑑
  • 日本草本植物根系図説
  • 日本のスミレ
  • 日本で育つ熱帯花木植栽事典
  • 植物の系統
  • 日本タケ科植物図譜
  • 日本の野生植物 コケ
  • 日本花名鑑1
  • 樹に咲く花 合弁花 単子葉 裸子植物
  • 高山に咲く花
  • 日本花名鑑2
  • 日本の帰化植物
  • ツバキとサクラ
  • カエデの本
  • 新日本の桜
  • 日本のスゲ
  • 日本の野菊
  • 日本花名鑑4
  • 日本海草図譜
<観察>
  • 花と昆虫
  • 樹木
  • 平行植物
  • 描く・植物スケッチ
  • 植物観察入門
  • 野草 1-15巻+別巻
  • 折々草
  • みどりの香り 青葉アルコールの秘密
  • 誰がために花は咲く
  • 草花の観察「すみれ」
  • 人に踏まれて強くなる雑草学入門
  • 花生態学入門 花にひめられたなぞを解くために
  • ブナ林の自然誌
  • 原寸イラストによる落葉図鑑
  • 人里の自然
  • 虫こぶ入門
  • 森のシナリオ
  • シダ植物の自然史
  • 花と昆虫がつくる自然
  • 文明が育てた植物たち
  • 雑草の自然史
  • セコイアの森
  • 植物の私生活
  • ツリーウォッチング入門
  • 根も葉もある植物談義
  • 花の観察学入門
  • 野の花山の花
  • ため池の自然
  • 花と昆虫 不思議なだましあい発見記
  • 道端植物園
  • タンポポとカワラノギク
  • どんぐりの図鑑
  • 植物のかたち
  • せいたかだいおう-ヒマラヤのふしぎなはな
  • コケ類研究の手引き
  • 虫こぶハンドブック
  • 虫こぶ入門
  • ひっつきむしの図鑑
  • 樹木見分けのポイント図鑑, 野草見分けのポイント図鑑
  • 植物生活史図鑑Ⅰ, Ⅱ
  • 絵でわかる植物の世界
  • 「野草」総索引
  • 「野草」植物名総索引 第1巻~第70巻
  • 標本をつくろう
  • わたしの研究 どんぐりの穴のひみつ
  • どんぐり見聞録
  • ほんとの植物観察, 続ほんとの植物観察
  • キヨスミウツボの生活
  • 発見!植物の力1~10
  • 帰化植物を楽しむ
  • 花からたねへ
  • 植物と菌類30講
<標本>
  • 自然史関係大学所蔵標本総覧
  • 国立科学博物館蔵書目録和文編
  • デジタルミューゼアム
  • 牧野植物図鑑の謎
  • Systema Naturae 標本は語る
  • 牧野標本館所蔵のシーボルトコレクション
  • 牧野標本館所蔵シーボルトコレクションデータペース CD-ROM版
洋書
  • Manual for Tropical Herbaria, Regnum Vegetabile
  • The Asiatic Species of Osbeckia
  • Biological Identification with Computers
  • A Geographical Atlas of World Weeds
  • Neo-lineamenta Florae Manshuricae
  • Atlas of Seeds Part 3
  • Alpine Flora of Kashmir Himalaya
  • Botticelli's Primavera
  • Index to Specimens Filed in the New York Botanical Garden Vascular Plant Type Herbarium
  • Elsvier's Dictionary of Trees and Shrubs
  • Medicinal Plants in Tropical West Africa
  • Fodder Trees and Tree Fodder in Nepal
  • Nepal Himalaya, Geo-ecological Perspectives
  • Leaf Venation Patterns
  • Development amid Environmental and Cultural Preservation
  • The Lilies of China
  • Kew Index for 1986
  • Catalog of Moss Specimens from Antarctica and Adjacent Regions
  • The mountains of Central Asia
  • Trees of the southeastern United States
  • A New Key to Wild Flowers
  • Flora of upper Lidder Valleys of Kashmir Himalaya
  • Systematic Studies in Polygonaceae of Kashmir Himalaya Vol.1
  • Flowers of the Himalaya, a Supplement
  • Plant Taxonomy and Biosystematics, 2nd ed.
  • Plant Evolutionary Biology
  • Lilacs, the Genus Syringa
  • Ornamental Rainforest Plants in Australia
  • Forest Plants of Nepal
  • Plant Taxonomy, the Systematic Evaluation of Comparative Data
  • Woody plants
  • The Evolutionary Ecology of Plants
  • The Forest Carpet
  • Cryptogams of the Himalayas Vol.2., Central and Eastern Nepal.
  • Pattern Formation in Plant Tissues
  • Plant Genetic Resources of Ethiopia
  • Leaf Architecture of the Woody Dicotyledons from Tropical and Subtropical China
  • Palaeoethnobotany
  • A Bibliograpby of the Plant Science of Nepal
  • C.P. Thunberg's Drawings of Japanese Plants
  • Temperate Bamboo Quarterly 2
  • Index of Geogrphical Names of Nepal
  • A Revision of the Genus Rhododendron in Japan, Taiwan, Korea and Sakhalin
  • A Bibliography of the Plant Science of Nepal. Sipplement 1
  • The Iceman and His Environment, Palaeobotanical Results
  • The Cambridge Illustrated Glossary of Botanical Terms
  • Handbook of Ayurvedic Medicinal Plants
  • Ethnobotany of Nepal
  • Himalayan Botany in the Twentieth and Twenty-first Centuries
  • Meristematic Tissues in Plant Growth and Development
  • Proceedings of Nepal-Japan Joint Symposium on Conservation and Utilization of Himalayan Medicinal Resources
  • The Orchids of Bhutan
  • Beautiful Orchids of Nepal

書籍詳細

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自然学習と安全防災 まちづくり提案
For the happiness of the next generations