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誰でも利用できる標本のために

私どものところにはよくコレクションの寄贈の申し入れがある。誰でも自分が一所懸命集めた標本を、これからの研究に役立てたいと願い、そのためには博物館へ納めるのが最も適当と考えるのは当然のことで、私どももこういう標本を受け入れて研究資料の増加をはかりたいと考えている。

ところが、いざ標本を受け入れてみると、これを研究資料として整理するのに途方にくれる場合が少なくない。どういう点に問題があるかを記して、これから標本を作る際の参考としたい。

最も頻繁に出くわすことで、最も資料化をさまたげることは、ラベルが入っていないことである。個人の標本は、たいてい新聞紙にはさんで保存されている。台紙に貼られた標本は受け入れる標本室の規格に合わないので、新聞紙に入ったままの方が都合がよい。しかしながらそれにラベルが入っているものはほとんどなく、標本の諸データは新聞紙上に走り書きされている。こういう記事を切り取って貼りつけるという作業は、型式が定まっていないのでずいぶん手間がかかるうえ、標本自体を大変見にくいものにしてしまう。

そのうえこれらの記事は、最小限の情報としても不十分なものであり、おまけに略記されていることが多いので、そのままでは研究資料として役に立たない。たとえば採集者名はほとんどの場合記されていないから、これはこちらで記入せねばならない。第三者にわからないような略号は、わかる限りほん訳しておかねばならない。

ラベルに最小限の情報、つまり産地、日付、採集者名がちゃんと記されていれば、これを貼るだけでことは済むし、利用者が誤判読しないで済む。従って標本を作るならば、必ずラベルを入れてもらいたいのである。標本がたまってからラベルを作ろうとしても、記事が多様になって作れるものではない。ラベルというとチャンと印刷された格調高いものを考えたがるが、そんなものを言っているのではない。適当な紙片に前記の最小限のデータが記されていればよいのである。大きさは名刺大から図書カード大の範囲がよかろう。

ラベルを何枚か作るという作業は意外と厄介であるが、道具があれば容易である。最も有用なのはゴム活字である。ローマ字のゴム活字はハンコ屋や文房具店で売っている。買う時には2セット買うのがよい。1セットでは字数が不足する。後から買い足すと活字の足の長さがそろわず、混用できないのである。これがあれば産地、日付、氏名を組んで一挙にラベルを作ることができる。ローマ字を用いることに抵抗を感じる人もあるだろう。たしかに漢字やカナを用いる方で、日本の資料については含まれる情報量が多いのだが、ゴム活字でやるわけにはゆかないので処理がめんどうになり、結局ラベルを簡単に作るという目的を達せられなくなるだろう。それに研究資料の国際性という面では、ローマ字の方がずっとすぐれていることは明らかである。外国人が日本語で書かれた標本を利用するときには、標本室管理者がそばについて一々ほん訳してやらねばならないので、大変な時間つぶしになるのである。これ以外の方法としてとう写版やアルコール印刷などがあるが、手軽さや個人差がないという点で、ゴム活字の方がすぐれていると思う。

[現在では以上の文は昔話となった。日本語ワープロの発達で、かな漢字混じりにローマ字を加えたラベルは、無意識に作れるようになった。標本数に応じて同じラベルを複数作ることは依然として厄介であるが、これもパソコンに適当なソフトを走らすことで解決している人が多い。]

ローマ字を使うからといって、英語式の書き方をせねばならぬと考える必要はない。日本語のままで同じ語順で十分用は足りる。東京都武蔵野市牟礼を、Mure, Musahino City, Tokyo Metropolisとほん訳しないでも、Tokyo-to, Musashono-shi, Mureでよいし、TOKYO, MUSASHINO, MUREでもよかろう。年月日の順序は人によってまちまちだが、とにかく1枚のラベルだけを見てわかるようにしてもらいたい。年は西暦年を用いてほしい。月と日は一見して区別できるように工夫してもらいたい。例えば3・12と記してあると3月12日なのか12月3日なのかわからない。外国語にくわしい人によるとちゃんときまった順序があるのだそうだが、いくらどこかにルールがあっても、書く人や見る人がそのつもりでなければ何もならないのだから、そんなルールはアテにはできない。3GATSU 12NICHI とかⅢ12とかMar. 12とか M3D12とか、いやでも区別ができるようにしてもらいたい。「おれは一定のやり方で日付を記しているから、通して見てもらえばわかる」という人は多いが、標本を利用する者はその1枚しか見ないのである。利用する標本にでてくるいろんな採集者の記録法の習性を、一々調べているヒマなどありはしないし、そんなことをしなければ意味のわからない記事などは、無いも同然である。

採集者も、姓と名が判別できるように記してもらいたい。この点日本式に姓が先に来る方が便利なのだが、西洋式の不便な表現と混同されるおそれがあるので、例えばKanai, Hirooとコンマを入れるか、KANAI Hirooと大文字を使うかすればよい。名も略記しないで、どうせ活字を使うのだからフルに入れてほしい。産地の書き方については次回に述べる。

わが国では外国の標本室のように、標本を貼ったり入れたりする標本室管理の専門要員が確保されている所はない。このことは標本整理の仕事が研究者の負担によることが大で、しかもその仕事量は標本数の増加につれて幾何級数的に増加することを意味する。従って自分の標本を研究に役立てたいと思われるなら、相応の配慮をしていただきたいのである。現在東大や科博でとられている標本貼付法はヒートシール法というべきもので、従来の糊つきテープ法より数倍の処理速度があり、これで人手不足や標本量の増加に対応しているが、規格化しにくい標本があると大きなブレーキとなるのである。

「自分の標本にはラベルは入っていないが、すべての標本のデータをノートにとってあるから、ラベルはノートをコピーして切り離せばよい」と言われて標本とノートの提供をうけたが、いざラベルを作ろうとしたらやっぱりだめだったことがある。たしかにノートには標本の全情報が記してあり、しかも分類順にキチンと整理してあった。しかし採集者が本人のものは、それが記されていなかったし、他人の場合は略記であった。そのうえ産地や日付が先行して記されている標本と同じだと「同上」や「〃」となっていた。こういうノートを切り離したとしてもラベルにはならないことは明らかである。だから折角の好意も稔らずに、その標本はオクラ入りとなっている。

[付記:ところが当人は博物館に送ったということで安心してしまい、上の事情を知らせたにもかかわらず、「今に自分が行って標本棚に入れる」と言ったことも忘れて、「自分の標本はすべて科博の標本室に納めた」と公言しているため、それを真に受けてこの標本を調べに来る人がおり、こちらは大変迷惑している。実のところこの標本が標本室に入る見込みは全くないのである。]

最近各地で博物館建設計画が具体化しており、その基礎資料として地元のコレクターの標本を受け入れることを前提としていることが多いが、上に記したことは前もって十分検討し、寄贈者の理解を求めるようおすすめする。

金言「ラベルの入っていない標本はチリ紙交換に出そう」(自分は牧野富太郎級と思っている人は別である。)

[野草46(368):25-27(1979)]

(2)

前回は標本が具えていてほしい最小限の情報とその形式を記した。しかし本当はもっといろいろな情報が入っていた方がよいに決っている。その中でsecond minimumのデータはどんなものか記してみよう。この程度になると標本は単に種のサンプルだの産地の証拠というだけでなく、分類学、生態学、地理学などの研究に積極的に利用することができる。

第1にほしいのは採集番号である。採集番号というのは採集者がその標本に与える一連番号で、重複品には同一番号が与えられていなければならない。各所に分散されている重複品も、採集番号が同じなら引用したり参照したりする時の評価を安心して下すことができる。例えば標本について計測を行なうとする。標本が10枚あり、その内4枚は同一の採集番号がついており、他の6枚は夫々別物とする。もし10枚全部が別物なら、計測値の総計を10で割れば一個当りの平均値がでる。しかし今の場合、4枚は同一個体(又は同一集団)なのだから、上のやり方では1個体の(又は1集団の)値に重みがかゝり過ぎて適当でない。4枚の中から1枚を選ぶなり、4枚についての平均値を出してから他の6枚の値と混ぜて7で割るという方法をとるべきだろう。重複品であることが採集番号で明示されていないとこういう判断ができないので、結果はアイマイなものとなってしまう。

採集番号は厳密な一連番号である必要はない。あまり近い時期に同一番号がない方がよいという程度で、2桁か3桁の数字を用いればよい。間がとんでも全くかまわない、同一番号をつけた礼を何枚かずつ作っておいて、採集の際に標本につければよいのである。番号札をどうやってつけるかは別に述べる機会があるだろう。

第2に是非記してもらいたいのは産地の海抜高度である。現在科博にある国内標本で、高度の記してあるものは暁天の星よりまだ少ない。どうしてみんな高度をおろそかにするのだろう。これがあると無いとでは標本の利用価値は段ちがいである。高度は地図を見ればわかるし、近頃は小型の高度計も売られているので、少々高価だが利用するとよい。但し1mまで記しても地図や高度計の精度から云って意味はない。100mきざみで十分で、くわしくてもセイゼイ10mどまりである。

第3に産地をチャンと記してもらいたい。こまかい地名のことを云っているのではない。例えば「御岳」とだけ記されている標本は使いものにならない。どこの御岳かわからないからである。日本に一つしかないと思う地名でも、県名くらいは記してもらいたい。ついでに大事なことを云うと、旧国名を用いる悪習はもうやめてもらいたい。「県より国の方が地形的にまとまっていて合理的だ」というのは根拠がない。近畿地方と東北地方の国の大きさと数をくらべてみればわかるだろう。Prov. Kawachiなどと記してあっても「そんなProvinceは地図に出ていないゾ」と外国の研究者に文句を云われるだけである。国際的に用いられている地図に旧国名などのってはいない。第一、我々の中で一つ一つの国の範囲を正確に知っている者がどれくらい居るだろうか?

こまかい方の産地についてはあまり注文をつけないことにする。近頃は産地をかくさなければならない場合さえあるのだから、そのくわしさは採集者の判断にまつ他はない。産地を記す本来の意味は、その植物を再び見出す為と、地図などに産地をプロットする為である。これをくわしく記したいと思うほど地名ではつき合い切れなくなる筈で、正確には経緯度で表現するしかない。或は適当な座標値を用いるのがよい。私が提案しているLocality Index(植物研究雑誌47巻215頁、1972年)はこの為のものである。例えば宮城県小野町長沼と書いてあると誰が見てもこれ以上くわしく書く必要がなさそうだが、アニハカランヤ小野田町には長沼が2ケ所にあって、後の利用者はマゴついてしまう。マゴつくならまだマシで、最初に地図上で見つけた長沼がその産地だと思うのは無理もなかろう。座標による表現は一見とっつき難いが、少なくも行政区画による地点表記の欠点を補うものである。

第4になるべく多くのノートや図をつけて欲しい。花の色や生育地の状況などは従来もよく記されているが、ノートすべきことはこれだけではあるまい。例えば花がどんな方向を向きどんな姿勢をしていたか、おしべやめしべの長さや形がどんなか、どの辺まで土に埋っていたか、茎や根を割ったらどんな構造や色をしていたか、若菜はどんな工合にたゝまれていたかなど、それこそ何でもよい。植物は「重要な形質」ばかりで成り立っているわけではない。「当り前の形質」もわからないと種の実態を組み立てるわけにはゆかないのである。ことばで云い表せないものはスケッチをつけるのがよい。

また記述した現象が採集した個体あるいは観察した部分だけについてのものなのか、他も含めたものなのかがわかるようにしてほしい。おしべが30本と記してあると、すベての花のおしべが30本なのか、たまたま数えた1個の花に30本あったということなのかはわからない。最高と最低をとって24本-32本と記されていても、実際には何本のが何個あったかはわからない。それよりも31, 28, 30, 30, 30, 24, 32, 30と書いてあった方が情報の内容はずっと大きくなる。ノートは研究用の素材なのだから、下手に手を加えない方がよいように思う。こういうことは採集の現場でないと記録ができないことが多いので、野帳をつける必要性に行き当る。

[野草46(369):39-41(1979)]

(3)

さきの投稿をした後で、偶然ある人からラベルの書き方について質問をうけた。その人はアマチュアというより分類学の研究者の中にかぞえられる人なのだが、そういう人でも、自分の標本ラベルに最小限必要なことは何か、ということがはっきりしていないようだったので、1番簡単な見本を示しておくことにする。AとBの2通り作ってみた。用語は和文よりローマ字の方がのぞましいことは、先に記した通りである。ローマ字で満足できなければ日本語をつけ足せばよい。ローマ字のスペリングは読めさえすれば訓令式でもヘボン式でも自己流でもよい。大文字のみを用いているのは別に理由があるのだが、私のクセと思っていたゞけばよい。

地名は大きい地域から小さい地点へと並べる。行政区画名をほん訳する必要など無用である。旧国名はくれぐれも使わないでほしい。Bのカッコ内の数字は地点を示す座標(Locality Index…植物研究雑誌47(7)215-221(1972))であるが、これは私独自のものでまだ一般性はない。将来一般的にしたいと希望している。関心ある方は私宛に問合せられたい。高度はぜひ入れてもらいたい。

採集者名は姓を先頭に書くことをすゝめる。ただし英米流にとり違えられると困るから、コンマで区切るか(A)、名の方を小文字にするか(B)するとよい。採集番号はある方がのぞましい。

採集日は年、月、日と大きい順に並べ、月と日の区別がつくような書き方をしておく。

ラベルA

TOKYO-TO, HACHIOJI-SHI,
MT. TAKAOSAN
350M
KANAI, HIROO 780523
1978-V-11

ラベルB

JAPAN, HONSHU : TOKYO, HACHIOJI
TAKAOZAN, YAKUOIN---SUMMIT
〔391354-43〕 350H
1918 MAY 11 KANAI Hiroo 780523

ラベルには上記の諸項のほかに、少なくも植物名を書くスペースが必要だから、少し大き日の紙片にして余白ができるようにしておく。植物名は記してある方がよいに決っているが、これは必要条件ではない。いくら正確に同定された立派な標本でも、他人が見て3W(イツ、ドコで、ダレが)がわからない標本は紙屑同然なのである。

ラベルのヘッドラインに白分の氏名を刷り込んで、これを採集者名に代用する人があるが、これはダメである。ヘッドラインはその標本の所有名を示すものであって、採集者はこれと同じとは限らないからである。

標本を保存し、残す意義は他人に使ってもらうことにあるのだから、標本のできばえばかりでなく、ラベルの中味について、国際性まで考えた配慮をしてもらいたいのである。

[野草46(370):57(1979)]

(4)

ここらで先の採集番号をどのようにつけるかということと関連して、私のやり方を記してみる。こういうことはいろんな人のやり方を公開してもらって、共通なよりよいやり方を開発したいものだ。

私は採集番号をあらかじめ印字したテープを用意している。このテープはスーパー店などで値段を記して品物に貼りつける粘着ラベルで、これに4桁の5連番号を打っておく。私は海外調査などの際重複標本を多く採ることがあるので、桁数も連数も多くしてあるが、自分の採集量に応じて3桁でもよい。1連でも3連でもよかろう。このテープを35mmの長尺フィルムの空缶(直径10mm厚さ4cm)に入れ、引出し口をつけてポケットに入れておく。採集したら直ちにこのラベルを植物体に貼る。枝に巻きつけるよりも葉面に貼る方が後で見易い。あまった同番号の札は切棄てて、新しいナンバーを出しておく。(ただしこの番号のみでは新聞紙の外面にはなにも表示されず、開いてみても番号札がとても小さいので見つけにくく、乾燥を終わってから重複品をまとめるときに不便を感じる。もう一工夫が必要である。

野帳は自製のものであるが、市販の小型ノートで十分である。これを使うときは2頁(つまり紙一枚)に1ナンバー分しか記入しないことが肝要である。こうするとそのまま切り離して標本にはり付けることができる。1頁の表裏にいくつもの標本のノートを記入すると、あとで整理が大変やりにくくなる。本当は一つの標本の記事も、頁の片面しか用いないことにする方がよい。つまり裏面はいつも空白にしておけば、切り離して貼り付けるにも都合がよいし、コピーも簡単である(重複標本には、ノートをコピーして入れてやらねばならないので)。標本の写真をとるときに、表裏に記事のある紙片が貼ってあると、二度手間をかけることになるのである。野帳の奇数頁には採集番号と同じ番号を前もってつけておく。採集品に番号札をつけたら、同番号の頁にそのノートを記入する。このとき「植物名」を記入しておくと、あとで番号札のつけ違いを見つけるのに役立つ。ノートと標本をつなぐのは番号札だけだから、用心していないと異なった相手のノートを記していることがある。実際、番号札が1・2番ズレてしまうことはよくおこるのである。「植物名」といっても正確なものである必要はない。自分のおぼえの為だから、科名でも属名でもよいし、「-のようなもの」でも「ハコベ①」のようなアダ名でもよい。要するに番号以外に標本とノートをつき合わせる手段を確保しておくのである。

記入には鉛筆が最もよい。ボールペンやインクペンは悪天候で紙が湿っていたり指の脂がついていると、書けなかったりにじんだりするし、図を描くとき太さのコントロールがきかない。但し鉛筆はすぐ太くなるしだんだん短くなるので、私は0. 3mmのシャープペンシルを用いている。高度は適当な地点ごとに調べて記しておき、後で補間する。一枚の紙にノートが書き切れなかったら次の一枚に続け、その番号は使わないことにする。記入が終わったら頁の一隅を千切っておく。こうすると次のノートが記すとき、新しい頁を直ちに開くことができる。記入事項が無いときでも、番号ラベルを貼ったらすぐに該当頁を千切る。

おし葉を作る際には野帳と番号札をつき合わせて番号のつけ違いをチェックし、追加のノートを記入する。野帳の一日分にはその小口面にマジックインクで縦に線を引いておく。翌日の分は少しズラして線を引く。一回の旅行の最後の頁は一辺を黒くぬりつぶす。こうしておくと、あとで見返すのに大変都合がよい。また一日分の後には余白の番号を少量とっておく。おし葉ができてしまってから番号札がずれていてもうひとつ番号を作ったり、同番号のつもりでいたものを2種に分けるというようなことがよくあるからである。このために私は一日の最後は5の倍数で終わることとして余白を作っている。

旅行が終わったら、各頁に日付や高度をゴム印でおし、地名などもできればラベルと同じゴム印でおしておく。こうすれば野帳そのものをラベルにすることもできる。野帳をとっておきたければ、一度ばらしてコピーをとり、(裏面に記事があるとこういう時面倒なのである)再びとじておけばよい。野帳のサイズを後述のごとく図書カードの大きさにしたのは、カードケースに収納する便宜の為でもある。私は野帳をそのままラベルにはしていない。私の字は大変きたなく、野帳の走り書きは自分でもあとで判読に苦労するからである。この為、野帳の記事をタイプライトしてラベルを作っている(これも現在はワープロで片づくようになった)。4桁の採集番号では、永年採集をしていれば重複がおこらないとも限らない。これを防ぐ為に、私は標本につける採集番号には、採集年の下2桁をつけ足して、計6桁にしている。こういうやり方なら、普通の場合なら野帳の番号は3桁で十分である。

私の野帳は自製だと記したが、これは8×13cm(図書カードサイズ)、100頁のもので、各頁には出現頻度の高い単語(草、木、つる、着生、単複葉、花弁、花被、萼、おしべ、めしべ、子房、やく・・・・・・) が印刷されている。記入の際には該当する語に印をつけてその記事を書けばよいので、野外での時間を節約できる。ノートをつけていると、見てわかっていたつもりの認識が、記録するためにはとてもいいかげんで使いものにならないことがわかるし、記述用語の選択もきめこまかになるし、コトバの限界につき当たって図を描く必要も出てくるし、とにかくプラスになることが非常に多い。

このようにして正確な基本データと、できるだけ多くの情報が標本にともなっていれば、ずい分利用価値の高い標本となる筈である。

[野草46(372):89-90(1979)]

(5)

しかしながらいかに立派な標本でも、標本質へ整理された形で入ってくれないとどうにもならない。たとえ博物館が引きとっても、荷物のまゝしまってあったのでは、「保存」にはよいかも知れないが研究資料にはならない。ところがこの「保存」の段階に達する迄にも多くの問題がある。大事なことは、「自分が生きている間に始末してしまう」ことである。

有名なコレクターの標本が死後散逸してしまった例は数多い。これは本人が愛着があるあまり、適宜な処置をとらなかったことに主な原因があると思う。遺された者は、その文化的価値を認識するあまり、それを経済価値に置き換えて評価したり、受入れ倒に困難な条件をつけたりし勝ちである。残念ながら我が国では、いかに文化的価地があっても、植物標本の受入れに十分な対価を見込んだり、現在の他の標本以上の待遇を与えたりすることはむずかしい。こんなことから遺族の感情が傷つき、折角のコレクションも行き場が無くなり、年経るにつれて持てあまされて風化四散してしまうという話はいくらも聞かされている。またこのような遺贈標本は、標本としての前記のいろいろな資質に欠けていて、受入れても標本化が困難なものが多い。従ってある程度まとまった標本を持っておられる方は、自分が始末できるうちにどうすべきかを考え、準備されることが望ましい。我々が標本を作り、後世に残す目的は、別に書いたとおり、時間空間をへだてて自然誌の研究をするのにそれが無くてはならないものだからである。どんなに立派な標本も自分の為だけのものだというのなら、自分が居なくなる時には焼き捨てればよい。同様に、モノがあっても他人が使えるように標本化ができないような「標本」は無いも同然なのである。

こういうことは植物標本に限らない。図、写真、ネガ、カラースライドなど、集積しておけば利用価値の高まるものについても同じことが云える。例えば「カラースライドが沢山たまったが引きとらないか」という申し出がこれ迄数回あった。私の返事は「日付、場所、撮影者、植物名が一コマずつに記入してあればいただく」というものであった。これに応じて下さったのは武蔵野市の村瀬博実氏だけで、多量のカラースライドに上記のデータを一々記入したものをいただいたことがある。これらは分類順にファイルを作って保存した。ちょうどその直後に科学博物館の自然史展示の更新があり、このスライドはずい分有効に使わせていただいた。今、上野の植物展示のカラーパネルの多くは、村瀬氏の寄贈品から選んだものである。こういう使い方は好機に出会った例外としても、植物のカラースライドがある程度そろっていれば、これを利用した展示や講義を組むこともできるし印刷物にも使える。カラースライドはいつ迄も保存はできないから、同じ植物の写真が次々と入って来ても、困ることはないだろう。標本写真のネガや文献複写のネガも、一度利用してしまえばその当人ですら殆ど再び使うことはないが、これらが整理された形で一ケ所に集積されゝば、ずい分利用価値がでてくると思う。その為にはこれらの資料、記録、標本類が、他人の利用に必要十分なデータを身につけていなければならない。

[野草47(373):8-9(1980)]

『金井弘夫著作集 植物・探検・書評』コンテンツ一覧▼ 目次(青字)をクリックすると、各文をご覧いただけます

金井弘夫博士著作集に寄せて 東京大学名誉教授 大場秀章 / あとがき

第一部 時代の記憶・探険の記憶

最後の旧制高校生の自分史
理化館の焦げ茶のタイル
インドで見たこと聞いたこと
  • はじめに
  • 夏休みは4月
  • 「古」新聞の値段
  • 街頭の商人達
  • 乞食
  • ボクセス
  • 良いお金と悪いお金
  • お茶
  • オナラ
  • 立小便
  • 近づくほど遠くなる
  • 踏切に錠前
  • 汽車
  • バス
  • 市電
  • インド人という「民族」
  • アッチャー
  • タバコ
  • お酒
  • ビール
  • ウイスキー
  • ラム
  • チャン
  • マフア酒とヨーグルト
  • 朝のお祈り
  • 国境侵犯
  • 二人のリエゾン・オフィサー
  • シェルパたち
  • アンプルパ
  • トゥンドウ
  • プルバ・ロブソン
  • テンバ・シェルパ
  • 女性たち
  • ラマ教
  • 山で一番こわかったもの
  • お菓子
  • 名前
  • 宿屋
  • インドの道の良さ
  • フェリー
  • 交通法規
  • カストムハウス
  • 風呂
  • 拍子木たたき
  • バルカカナの日本人
  • ボダイジュの借り倒し
  • タテガミのあるブタ
  • 封蝋
  • 食いもの
  • カースト(階級制度)
  • デモ
  • 鶏と卵
  • 切符を買う
  • 街路樹
  • 事故
  • インドの英語
再びインドの植物を求めて
  • 悪路に悩む採集行
  • ヒマラヤで見る段々畑
  • 調査成果の一端
西北ブータンの山々
  • 入国手続き、旅行許可など
  • 入出国の経路
  • 国内の輸送、通信、シェルパなど
  • 物資の調達
  • 気候
  • 地図、コースについて
  • チンプウ-トンサ
  • 観察されたピーク
  • 集落
  • 通貨、賃金
フィニッシュの話
  • 失せ物が出た
  • 通関書類、フィニッシュ
  • リエゾン・オフィサー、フィニッシュ
  • ミソとストーブ、フィニッシュ
  • スペース、フィニッシュ
  • チニ、フィニッシュ
  • サーダー、フィニッシュ
  • ポーター、フィニッシュ
  • 道路とジープ、フィニッシュ
  • ブルカー、フィニッシュ
  • 標本、フィニッシュ
  • 道路、もうひとつのフィニッシュ
  • シェルパ、フィニッシュ
  • トラック、フィニッシュ
東ネパール調査(1963年)点描
  • チャッシガレ!
  • おまじない、ハチ
  • 録音
  • ハリー
  • 食物
  • こわいもの
ネパール通信1
  • カトマンズ(1)
  • フルチョウキ
  • カトマンズ(2)
  • チュリア・マハバラトの旅
  • ゴサインクンデの旅
  • ボダイジュのほこら
  • カトマンズ(3)
  • ロルカニの旅
  • カトマンズ(4)
  • チリメ、ランタンの旅
  • チャンドラギリの旅
ビル・ニガントゥに見られる米の記事
ネパールの滝の数
ネパール通信2
  • 自動車事故のはなし
  • 創立記念パーティー
  • カリンチョークの旅(1)
  • インドラジャトラ
  • カリンチョークの旅(2)
  • チュリアの旅
ヒマラヤ植物調査の今昔
日本・ネパール協同植物調査史 1960-1980 [英文]
『冒険家族ヒマラヤを行く』訳者あとがき
パプア・ニューギニアの話
  • 交通
  • 食べ物
  • 人々
  • コトバ
  • 古戦場
吉川英治文化賞受賞のことば

第二部 植物の観かた・残しかた

野外観察会のこと
日本植物の分布型に関する研究(2) ヒメマイヅルソウの分布型と変異
オゼコウホネの種子散布
ヤマモモの仁
クヌギの落枝
スベリヒユは対生
猪突猛進するチガヤの地下茎
ササの葉鞘
ケヤキの落葉現象はあったか
笹舟は沈む!
ミャンマーのドクウツギ属植物Coriaria terminalis Hemsley とその西限産地
ブータンのウルシ
植物の動きを見せる
尾瀬ケ原の池塘データベースによるヒツジグサとオゼコウホネの16年間の分布消長
群落の突然の交代
ツタの植物画
ツタの「雨」
国立科学博物館のサクラソウ生態展示
有毒植物を食べる
ミズバショウの果実の味
マムシグサのイモの「味」
ヌルデとネムノキは仲良し?
ビルマの植物学界の一端
部活動と自然観察会
普通な植物を記録しよう
ヒレハリソウ(ムラサキ科)の葉序
アイスマンの弓矢
ツュンベリーと日本のアマチュア植物学 [英文]
誰にでも利用できる標本のために
標本にはラベルを入れよう
標本ラベル論議へのながーいコメント
  • 仮ラベルに関して
  • 本ラベルに関して
  • データベースに関して
ヒートシールによる標本貼付
おしば標本の新しい貼付法
おしば標本貼り付け用ヒートシールテープの自作法
移動式おしば標本棚の得失
  • 改装工事前後の問題
  • 運用上の問題
おし葉製作法の改良
携帯用植物乾燥機について
  • 冨樫板
  • 加圧法
  • 加熱法
  • 標本製作中の注意と標本の出来具合
  • 研究室での使用法
教具教材としての植物パウチカード
生植物のラミネート標本
日本植物分類学文献目録・索引のデータ仕様と検索項目 [英文]
シンポジウム「標本データベースの将来」の感想
  • Herbariumの体制
  • 大学と博物館の違い
  • どうやるか
  • データベースを作ったあと
  • 画像データベース

第三部 ナマエ・データ・ヒト

吉村衛氏による科の和名の新提案
命名規約とオフセット印刷
デチンムル科
「野草」に現れた植物の新名
新和名提示のいろいろなかたち
「ナマエ」を考える
モノの見え方について
東京消失
地名データベースの活用
  • 住吉小学校の「住吉」研究
  • 住吉小学校はいくつあるか
  • 住吉神社はどのくらいあるか
  • 住吉という地名はどうだろう
  • IT化時代の学習
新日本地名索引の内幕
新日本地名索引のはなし
  • どんなものか
  • どうやって作ったか
  • 索引のスタイル
  • よみの問題
  • 分布地図
  • 「鐙」の分布
  • JIS漢字表の問題
学術用語集植物学編(増訂版)の分類学用語改善のための資料
  • 形を表す用語
  • 花を表す用語
データベース仕様と植物学・動物学・農学に共通な植物用語
  • データベース仕様
  • データベース作成の方法
  • 調整を要する用語の方針と方法
保育社・原色日本植物図鑑の観察
Index Kewensis 展開版前文
ネパールの本草書ビル・ニガントゥについて
岩槻邦男氏にエジンバラ公賞
英語教科書に載った西岡京治氏
大村敏朗氏の貢献
原寛博士への弔辞・追悼文
  • 弔辞
  • はじめてのヒマラヤ
若き日の原寛博士の日記
津山尚博士
「訓導」原襄さんの思い出
里見信生さんの思い出
里木村陽二郎先生
山崎敬さんの思い出

第四部 書を評す

地図・地名
  • コンサイス地名辞典日本編
  • 現代日本地名よみかた大辞典 1-6巻
  • 知っておきたい災害と植物地名
  • 日本湿地目録
  • 日本山名総覧
  • FD日本山名総覧「全国版」
  • 数値地図 25.000(地名・公共施設)全国CD-ROM版
学名・用語など
  • 植物学ラテン語辞典
  • 国際植物命名規約1988
  • 植物学名詞
  • 菌学用語集
  • 植物学名大辞典
  • 植物の名前のつけかた植物学入門
  • 日本苗字大辞典
  • 図説植物用語辞典
  • 国際栽培植物命名規約第7版
フィールドワーク
  • 清瀬の自然フィールドガイド春
  • 東京西郊野外植物の観察
  • GPS全日本ロードマップ
  • ヨコハマ植物散歩
  • 東京樹木めぐり
  • 巨樹・巨木
  • ぐるっと日本列島野の花の旅
  • 続巨樹・巨木
  • 地べたで再発見「東京」の凸凹地図
  • 東京大学本郷キャンパス案内
  • 雷竜の花園
  • 秘境・崑崙を行く
  • 中国秘境に咲く花
  • 青いケシの咲くところⅡ
  • シルクロードに生きる植物たち
  • ヒマラヤを越えた花々
  • 幻の植物を追って
  • ロンドンの小さな博物館
  • ヒマラヤに花を追う
  • ヒマラヤの青いケシ
  • 白井光太郎著作集
  • 進野久五郎植物コレクション
  • 来し方の記8
  • 横内齋著作集2
  • 李永魯文集
  • MAKINO80『植物同好会』八十年の歩み
  • しだとこけ 服部新佐先生追悼記念号
  • 小泉秀雄植物図集
  • 籾山泰一先生論文集
  • 私の研究履歴書-昭和植物学60年を歩む- [林孝三]
  • 命あるかぎり-花と樹と人と-見明長門追悼集
  • 中尾佐助文献・資料目録
  • 牧野晩成
  • 沼田真・著作総目録
  • 牧野富太郎とマキシモヴィッチ
  • 牧野富太郎著・植物一家言
  • 誰がスーリエを殺したか1
  • 展望河口慧海論
  • 「イチョウ精子発見」の検証
  • 牧野富太郎植物採集行動録
  • 大雪山の父・小泉秀雄
  • 大場秀章著作選Ⅰ
  • 大場秀章著作選Ⅱ
  • 小原敬先生著作集
  • 植物文化人物事典
  • 清末忠人研究集録
  • 自然と教育を語る
文化
  • 現代文明ふたつの源流
  • 栽培植物の起源と伝播
  • 江戸時代中期における諸藩の農作物
  • 日本の植物園
  • アジアの花食文化
  • いのちある野の花
  • 江戸参府随行記
  • ボタニカルモンキー
  • 菌類認識史資料
  • 植物学と植物画
  • 黒船が持ち帰った植物たち
  • 日本植物研究の歴史
  • 植物園の話
  • バラの誕生
  • 絵で見る伝統園芸植物と文化
  • 江戸の植物学
  • 現代いけばな花材事典
  • 花の男シーボルト
  • サラダ野菜の植物史
  • すしネタの自然史
  • シーボルト日本植物誌 文庫版
地域・フロラ
  • 環境アセスメントのための北海道高等植物目録Ⅳ
  • 宮城県植物目録 2000
  • 秋田県植物分布図
  • 秋田県植物分布図第2版
  • 茨城県植物誌
  • とちぎの植物Ⅰ,Ⅱ
  • 日光杉並木街道の植物
  • 渡良瀬川支流山塊の高等植物 類似植物の見分け方ハンドブック
  • 渡良瀬川支流山塊の高等植物
  • 群馬の里山の植物
  • 群馬県タケ・ササ類植物誌
  • 群馬県植物誌改訂版
  • 館林市の植物
  • 尾瀬を守る
  • 1998年版埼玉県植物誌
  • さいたまレッドデータブック
  • 千葉県植物誌
  • 千葉県の自然誌
  • 富里の植物
  • 続江東区の野草
  • 小笠原植物図譜
  • 神奈川県植物誌分布図集
  • 横浜の植物
  • Yato横浜 新治の自然誌
  • 箱根の樹木
  • 新潟県植物分布図集第6集
  • 新潟県植物分布図集第7集
  • 新潟県植物分布図集第10集
  • 新潟県植物分布図集第1-10集登載植物および索引
  • 石川県樹木分布図集
  • 加賀能登の植物図譜
  • 金沢大学薬学部付属薬用植物園所蔵標本目録 白山の植物
  • 信州のシダ
  • 長野県の植生
  • 長野県植物研究会誌第20号
  • 長野県版レッドデータブック維管束植物編
  • 長野県植物ハンドブック
  • 伊部谷の植物
  • 植物への挽歌
  • しなの帰化植物図鑑
  • 37人が語るわが心の軽井沢1911-1945
  • 近畿地方の保護上重要な植物
  • 改訂・近畿地方の保護上重要な植物
  • 近畿地方植物誌
  • 高山市の植物
  • 改定三重県帰化植物誌
  • 兵庫県の樹木誌
  • ひょうごの野生植物
  • 播磨の植物
  • 平成元年度箕面川ダム自然回復工事の効果調査報告
  • 六甲山地の植物誌
  • 淡路島の植物誌
  • 奈良公園の植物
  • 岡山県スゲ科植物図譜
  • 広島県文化百選 花と木編
  • 広島市の動植物
  • 山口県の植物方言集覧
  • 山口県の巨樹資料
  • 徳島県野草図鑑〈下〉
  • えひめの木の名の由来
  • 福岡県植物目録 第2巻
  • 熊本の野草〈上〉〈下〉
  • 熊本の木と花
  • 鹿児島県の植物図鑑
  • 改訂鹿児島県植物目録
  • 沖縄植物野外活用図鑑全6巻
  • 沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物
  • 琉球列島維管束植物集覧
  • 孤島の生物たち-ガラバゴスと小笠原
  • ブラジル産薬用植物事典
  • キナバル山の植物
  • 韓国産松柏類
  • 韓国植物検索便覚
  • 韓国植物分類学史概説
  • 中国人民共和国植被図
  • 中国天山の植物
  • 雲南の植物
  • 雲南の植物
  • 東北葯用植物
  • ヒマラヤの自然誌
  • ヒマラヤ植物大図鑑
  • ネパール研究ガイト
  • スイスアルプスの植物
調べる
<環境>
  • 屋久島原生自然環境保全地域調査報告書
  • 昭和63年度レアメタル賦存状況調査報告書
  • 帰化植物のはなし
  • レッドデータプランツ
  • 植物からの警告・生物多様性の自然史
  • エコロジーガイド・ウェットランドの自然
  • 植物群落レッドデータブック
  • 日本森林紀行
  • 温暖化に追われる生き物たち
  • 水生シダは生きる
  • 侵略とかく乱のはてに
  • 各都道府県別の植物自然史研究の現状
  • 日本の絶滅危惧植物図譜
  • 絶滅危惧植物図鑑レッドデータプランツ
<種類>
  • 新しい植物検索法 離弁花類編
  • 日本タケ科植物総目録
  • 新しい植物検索法 合弁花類篇
  • 北日本産樹木図集
  • 動植物目録
  • 日本件名図書目録⑨ 動・植物関係
  • 山野草植物図鑑
  • 植物目録
  • 日本の高山植物
  • 世界の針葉樹
  • 検索入門樹木
  • 葉による野生植物の検索図鑑
  • 英語表現べからず辞典
  • 日本イネ科植物図譜
  • 改訂増補 牧野日本植物図鑑
  • 日本の自生蘭
  • 北本州産高等植物チェックリスト
  • 日本水草図鑑
  • 日本草本植物根系図説
  • 日本のスミレ
  • 日本で育つ熱帯花木植栽事典
  • 植物の系統
  • 日本タケ科植物図譜
  • 日本の野生植物 コケ
  • 日本花名鑑1
  • 樹に咲く花 合弁花 単子葉 裸子植物
  • 高山に咲く花
  • 日本花名鑑2
  • 日本の帰化植物
  • ツバキとサクラ
  • カエデの本
  • 新日本の桜
  • 日本のスゲ
  • 日本の野菊
  • 日本花名鑑4
  • 日本海草図譜
<観察>
  • 花と昆虫
  • 樹木
  • 平行植物
  • 描く・植物スケッチ
  • 植物観察入門
  • 野草 1-15巻+別巻
  • 折々草
  • みどりの香り 青葉アルコールの秘密
  • 誰がために花は咲く
  • 草花の観察「すみれ」
  • 人に踏まれて強くなる雑草学入門
  • 花生態学入門 花にひめられたなぞを解くために
  • ブナ林の自然誌
  • 原寸イラストによる落葉図鑑
  • 人里の自然
  • 虫こぶ入門
  • 森のシナリオ
  • シダ植物の自然史
  • 花と昆虫がつくる自然
  • 文明が育てた植物たち
  • 雑草の自然史
  • セコイアの森
  • 植物の私生活
  • ツリーウォッチング入門
  • 根も葉もある植物談義
  • 花の観察学入門
  • 野の花山の花
  • ため池の自然
  • 花と昆虫 不思議なだましあい発見記
  • 道端植物園
  • タンポポとカワラノギク
  • どんぐりの図鑑
  • 植物のかたち
  • せいたかだいおう-ヒマラヤのふしぎなはな
  • コケ類研究の手引き
  • 虫こぶハンドブック
  • 虫こぶ入門
  • ひっつきむしの図鑑
  • 樹木見分けのポイント図鑑, 野草見分けのポイント図鑑
  • 植物生活史図鑑Ⅰ, Ⅱ
  • 絵でわかる植物の世界
  • 「野草」総索引
  • 「野草」植物名総索引 第1巻~第70巻
  • 標本をつくろう
  • わたしの研究 どんぐりの穴のひみつ
  • どんぐり見聞録
  • ほんとの植物観察, 続ほんとの植物観察
  • キヨスミウツボの生活
  • 発見!植物の力1~10
  • 帰化植物を楽しむ
  • 花からたねへ
  • 植物と菌類30講
<標本>
  • 自然史関係大学所蔵標本総覧
  • 国立科学博物館蔵書目録和文編
  • デジタルミューゼアム
  • 牧野植物図鑑の謎
  • Systema Naturae 標本は語る
  • 牧野標本館所蔵のシーボルトコレクション
  • 牧野標本館所蔵シーボルトコレクションデータペース CD-ROM版
洋書
  • Manual for Tropical Herbaria, Regnum Vegetabile
  • The Asiatic Species of Osbeckia
  • Biological Identification with Computers
  • A Geographical Atlas of World Weeds
  • Neo-lineamenta Florae Manshuricae
  • Atlas of Seeds Part 3
  • Alpine Flora of Kashmir Himalaya
  • Botticelli's Primavera
  • Index to Specimens Filed in the New York Botanical Garden Vascular Plant Type Herbarium
  • Elsvier's Dictionary of Trees and Shrubs
  • Medicinal Plants in Tropical West Africa
  • Fodder Trees and Tree Fodder in Nepal
  • Nepal Himalaya, Geo-ecological Perspectives
  • Leaf Venation Patterns
  • Development amid Environmental and Cultural Preservation
  • The Lilies of China
  • Kew Index for 1986
  • Catalog of Moss Specimens from Antarctica and Adjacent Regions
  • The mountains of Central Asia
  • Trees of the southeastern United States
  • A New Key to Wild Flowers
  • Flora of upper Lidder Valleys of Kashmir Himalaya
  • Systematic Studies in Polygonaceae of Kashmir Himalaya Vol.1
  • Flowers of the Himalaya, a Supplement
  • Plant Taxonomy and Biosystematics, 2nd ed.
  • Plant Evolutionary Biology
  • Lilacs, the Genus Syringa
  • Ornamental Rainforest Plants in Australia
  • Forest Plants of Nepal
  • Plant Taxonomy, the Systematic Evaluation of Comparative Data
  • Woody plants
  • The Evolutionary Ecology of Plants
  • The Forest Carpet
  • Cryptogams of the Himalayas Vol.2., Central and Eastern Nepal.
  • Pattern Formation in Plant Tissues
  • Plant Genetic Resources of Ethiopia
  • Leaf Architecture of the Woody Dicotyledons from Tropical and Subtropical China
  • Palaeoethnobotany
  • A Bibliograpby of the Plant Science of Nepal
  • C.P. Thunberg's Drawings of Japanese Plants
  • Temperate Bamboo Quarterly 2
  • Index of Geogrphical Names of Nepal
  • A Revision of the Genus Rhododendron in Japan, Taiwan, Korea and Sakhalin
  • A Bibliography of the Plant Science of Nepal. Sipplement 1
  • The Iceman and His Environment, Palaeobotanical Results
  • The Cambridge Illustrated Glossary of Botanical Terms
  • Handbook of Ayurvedic Medicinal Plants
  • Ethnobotany of Nepal
  • Himalayan Botany in the Twentieth and Twenty-first Centuries
  • Meristematic Tissues in Plant Growth and Development
  • Proceedings of Nepal-Japan Joint Symposium on Conservation and Utilization of Himalayan Medicinal Resources
  • The Orchids of Bhutan
  • Beautiful Orchids of Nepal

書籍詳細

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