※ 各施設の情報は刊行当時のものです。
G●オセアニア
〇サイパン島
094 サイパン熱帯植物園(Saipan Botanical Garden)
- バス送迎あり
9:00~16:00- サイパン島内最高峯タポチョ山の南の谷間に位置し、約40haのヤシ林の一隅に総面積200,000平方メートルの植物園がある。古くからのマンゴーの大木などが生い茂り、ハイビスカス、ブーゲンビレアなどがすくすくと育っている。熱帯の花々約300種以上が咲き乱れる園内ではトロピカルフルーツを味わうこともできる。 展望台からの眺めもすばらしい。見学者も多く、日本から最も近い熱帯植物園としても有名である。総所有種は約1,000種類といわれる。
〇タヒチ島(フランス領)
095 モトゥ・オビニ植物園(Jardin Botanic de Motu Ovini)
- パペライ
- パペーテより車で約1時間
- 首都のパペーテから海沿いの道を走ったところに位置する。昔、アメリカ人が世界各地から集めた熱帯植物を保存しているという。ヤシが茂り、花木、草花も咲くが、人影はまばらでとても閑静な植物園だ。池にはさまざまな色の熱帯スイレンが咲く。隣に画家ゴーギャンの記念館があるが、展示している絵画は複製のみ。
〇ニューカレドニア島(フランス領)
096 森林公園(Parc Forestier)
- ヌメア市から5km
- 市から北東に向かった丘陵地にあり、中に動物園もある。植物は今のところあまり多くないが、ナンヨウスギやタケ、アカシアなどがゆったりと植えられ絶滅寸前の珍鳥カグーなどが飼われていて楽しい散歩ができる。今後の植物のコレクションが楽しみである。
〇パプアニューギニア
097 パプアニューギニア大学植物園(Gardens of the University)
- ポートモレスビー
- 月~金 7:45~16:00
- ポートモレスビー郊外にある大学の附属植物園。1971年創設。むっとするような熱気の中で、色鮮やかな熱帯の花木類が咲く。ゴールデンシャワー、オオバナサルスベリ、プルメリア、ブーゲンヴィレアなどの仲間がたくさんみられる。地元産デンドロビウムなどのコレクションはラン愛好家には見逃せない。他にはヤシ、タコノキ、自生の植物群、熱帯の観賞用植物群などがある。ヤブ蚊や病害虫なども多いので、服装や装備などに気をつける必要がある。
(年間降雨量 1,150mm)098 ラエ自然植物園(National Botanic Garden at Lae)
- ラエ
- Slat houses、8:00~17:00 無休
- 1949年ドイツ占領下にて創設。島の北側にある海辺の街ラエにある。常に高温多湿の植物園で、約5,000種が立派に育っている。ヤシやアローカリア、自生のサトイモ科植物、タケ、シクンシ、ソテツ、ウルシ、ホヤ、マメ科、バショウ、フトモモ、タコノキ、ショウガの仲間など、数多くのニューギニア原産の植物が収集され、ニューギニアの豊富な植物相の一端をうかがうことができる。ランも集められている。ムッサエンダやサンタンカなどの観賞用植物の見本植栽にも力を入れている。園内はわりと人影は少なく、ゆっくりと散策できる。
(年間降雨量 4,700mm)
〇フィジー
099 スバ植物園(Suva Botanical Gardens)
- スバ市内
- 6:00~18:00
- 敷地は4haと小じんまりしているが、園内はヤシ類と花木を中心に美しく配殖されてみごたえがある。特に熱帯産のシダ類のコレクションは必見。また、子供用の学習コースや学習施設もあって、家族連れで楽しめる。
(海抜 2m、年間降雨量 3,150mm)
〇ミクロネシア連邦
100 ポナペ農業試験場
- ポナペ(ポンペイ)島
- 日本委任統治領時代には南陽廳の熱帯産業研究所ポナペ支所として農業研究が行われ、水稲ポナペ1号品種が育成されたりもした。現在はドイツ統治時代の建物が日本統治時代のものと同様に使用されている。古いたたずまいの中に多数の熱帯果樹が育っており、熱帯果樹の勉強には非常に有益である。特に、タイ以外ではほとんど育たないため見ることができないマンゴスチンが立派に育っているのには驚く。近くにはナンマタールの遺跡がある。年間降雨量が多く、山には樹木が繁茂している。
坂嵜信之 編著
尾崎 章・香月茂樹・清水秀男・橋本梧郎・花城良廣・毛藤圀彦 共著
B5判 / 上製 / 1,224頁 / 定価64,900円(本体59,000+税)/ ISBN4-900358-44-4
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