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第七章 植物生態の不思議

第一〇〇話 動く植物のはなし②

踊るマイハギ

人が蒸し暑いと感じる条件に喜んで踊る
高温多湿を好み、小葉が旋回を始めます


風もないのに葉が踊りはじめる珍草、マイハギを紹介しよう。

マイハギはインドやベトナムなど、熱帯アジアに自生するマメ科の多年草。学名はデスモデューム・ギランス。ギランスは「旋回する」の意味で、中国では舞草という。ハギの花や葉に似た植物だが、ある条件がそろうとたちまち葉や小葉が旋回して踊り始める。見ていて興味が尽きない。

ある条件というのは温度と湿度の複合条件で、温度がいくら高くても湿度が低いと動かない。人が蒸し暑いとか寝苦しいとかいう条件だと、喜んで踊り始める。普通の葉と2枚の小葉の計3枚が、それぞれ旋回を始める。特に小葉2枚の円回転が見ごたえ十分だ。

気温35度で、小葉が一回転するのに85~90秒かかる。30~35度で盛んに運動、これより温度が高くても低くても踊りは緩やかになる。22度以下では停止する。

踊りの原因は温度、湿度条件による細胞の液圧の変化。葉の付け根の関節部分で起こるためだ。

英名はムービング・プラント(動く植物)。電信のようにツー・トンと動くので、テレグラフ・プラント(電信草)ともいう。ドイツ語ではジクナール・プフランツ(信号草)だ。

育て方も簡単。4、5月に種子をまくか、5、6月に枝を挿し芽して増やす。どちらも冬越しには10度以上を要するが、丈夫な草といっていい。夏休みの植物観察で、マイハギの旋回の観察や測定を温度と湿度の組み合わせを変えて、図入りで発表したらさぞかし楽しいことだろう。

ついでに紹介したいのがカタバミ科のオサバフウロ。熱帯や東インドで自生、学名はビオフィーツム・センシティバム。触れれば動き、好きな温度で葉の上下運動をする。マイハギと食虫植物グループの動く性質との両天秤をかけた面白い植物だ。

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