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第四章 幹の不思議

第五八話 皮焦のはなし

太陽熱で樹皮が焦げる

シラカバは光を反射して生きのびてきた


街路樹のプラタナスの皮の一部がはげてみにくくなっているのに気が付いた人もいると思う。皮焦とよばれる現象だ。太陽熱で樹皮が焦げることで、樹皮がつるつるしているプラタナスやモミジ、カツラ、トネリコなどに多い。しかし、シラカバは樹皮の白色が光を反射して皮焦にかからない。この現象は北緯30度以北でおこると言われ、防ぐには樹皮に生石灰や石こうなどの白乳液を塗るとよい。

植物の葉には気孔があり、開閉運動で寒さや暑さの温度調節をしている。木の幹にも同じように皮目という穴があり、呼吸をしているから、大事な木を移植するときには樹皮に泥を塗ったり、和紙を巻いたりして水分の蒸散を防ぐ。かつて、NHKテレビの新日本探訪「アオギリの語り部」を見たら、原爆で片足をなくした女性が「焼け焦げていたアオギリから、蘇生(そせい)した緑の芽や葉が出ているのを見て励まされた」と話していた。原爆放射能の熱線で全身が皮焦になったアオギリから緑がよみがえり、種子を付け、今では多くの小中学校で育てられているという。

東大植物園のソメイヨシノは、皮どころか、ねじれて幹の芯まで黒こげになっていた幹の、ほんのちょっとした生き残りの皮から芽が出て、大きく生長し、たくさんの人たちの目や心を楽しませている。広島のアオギリとよく似ている。

人は巧みな美辞麗句では感動しないが、力強く生き抜いている植物の姿には感動するという好例だと思う。

傷痍に対する植物の反応は昔から知られている。

傷ついた部分には酸化酵素や花青素が増え、傷痍ホルモンのトラウマチンとトラウマチン酸によってカルス(挿し木などで切り口にできる白い組織)の形成や、器官の再生(茎や根ができること)がおこる。有害な菌の侵入も全力で防ぐという。どんな危機にあっても生きようという植物の姿は、宗教的でもあり崇高だと思う。

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