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小笠原の植物保護活動

アボック社はあまり脚光の浴びない地味な仕事をしている人たちを重視、発掘する。
特に植物については、自然保護の観点から出版以後の活動に力点が置かれている。
たとえば既刊の「小笠原植物図譜」の場合は、出版の後、植物をどう守っていくか、東京都に小笠原の植物を集めた植物園を造るよう働きかけたり、環境庁に小笠原の植物の保護策を要請するなどしている。

(1981年10月31日 岩手日報)

新聞・雑誌紹介記事

小笠原植物図譜


1982年2月 植物研究雑誌

豊田氏は東京営林局の職員として小笠原に数年勤務した際、余暇に小笠原植物の写生図を画いていた。林業試験場に移った後も調査で小笠原を訪れる機会にめぐまれ、図を書きつづけてきた。本書はそれが基礎となって作れれたもので、編者となっていても、内容の大部分は氏によって作られたものである。

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小笠原の絵はがきに人気


1981年12月 グリーンエイジ

植物名ラベルを作る会社として知られるアボック社は、同時にユニークな出版活動も行っているが、このほど、小笠原諸島の植物図鑑『小笠原植物図譜』(豊田武司編・B6変形・上装本誌396頁・定価7500円)を上梓、その刊行記念として、美しい絵はがきを作って話題を呼んでいる。

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二百三十五種の植物をカラーで


1981年11月16日 毎日新聞

小笠原は行政上、東京都に属する熱帯の島だが、その植物群はほとんど紹介されていない。豊田武司編『小笠原植物図譜』は小笠原諸島固有の百二十四種をはじめ、計二百三十五種の植物を収録して、約三百枚のカラー写真付き。全体の植物分布、動物による被害、研究小史などの文ものせている。

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日本のガラパゴス島!!小笠原植物図譜


1981年11月1日 植物の友

世界的にも注目されている日本の植物の宝庫・小笠原の植物を、カラー生態写真三〇〇葉、図版二三一枚を以って解明した、日本ではじめての貴重な文献であり、資料である。

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自然保護訴える本続々 ユニークさで勝負 盛岡出身毛藤さん・出版界に異彩放つ


1981年10月31日 岩手日報

世はまさに出版ブームで、毎年、全国でおびただしい出版物が発刊されているが、盛岡出身の毛藤圀彦さん(三八)が主催する神奈川県鎌倉市のアボック社は、単に売らんがための出版ではなく、ユニークな方針と経営で、出版界に異彩を放っている。

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ヤポネシアの自然博物館


1981年10月27日 南日本新聞

小笠原の植物相は、緯度のズレがありながら、鹿児島県本土の南部から南島につながる“海域”と類似というより、同質の展開を示している。いわばヤポネシアの自然博物館。その収蔵品目録をつくる作業が「小笠原植物図譜」によって初めて手がけられた。

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小笠原の植物群


1981年10月19日 朝日新聞

小笠原は熱帯圏に属しているが、北の限界に近いため熱帯、亜熱帯植物のほか本州中・南部の植物と関係深い暖帯性のものもある。丘陵から山地にかけての森林は、多くが小笠原の固有種で作られている。山腹地や谷間のやや湿気の多いところにはヒメツバキやモクタチバナで代表される高木林がある。

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10年に及ぶ調査から―小笠原植物図譜


1981年9月28日 神奈川新聞

小笠原には世界でも珍しい貴重な植物が数多く生育しているが、これまでに実態はほとんど知られていなかった。この本は島が日本に返還された直後から十年に及ぶ調査によって小笠原に生育する植物を総合的に解明した初の植物図鑑。

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幻の植物求め 小笠原通い ◇南の離島に魅せられ新種発見◇


毒虫、不発弾におびえ… 離島ブームの昨今とはいえ、さすがに小笠原諸島まで足を伸ばす若者はまだ少ない。東京から中心地の父島まで約千五十キロメートル。船で二十九時間を要する。これでも復帰直後に比べたらずいぶん短縮されたものだが、万事に忙し好きの現代人には向かないのかもしれない。

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十年かけて集めた貴重な記録


週刊時事

この六月二十六日、我が国は小笠原諸島の返還十五周年記念日を迎えた。いまは東京都地籍であるが、伊豆七島のさらに南南東に位置するはるか亜熱帯のこの島々が、発見から今日まで、どんな歴史をたどってきたかを知る人は少ないだろう。本書の編者は、十年前から小笠原研究員である。

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「寫眞帳 小笠原」―発見から戦前まで―


小笠原諸島は、太平洋上に占める位置から各国の捕鯨船、軍艦などが寄港した。日本の開港を求めるペリーの艦隊は父島に入港し、測量をしたり、四足獣のいない島に牛や山羊を放している。彼の日本遠征記には当時の小笠原の自然や人々の生活が詳しい。

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写真帳・小笠原


下野新聞社 7月11日号

この六月二十六日で小笠原は復帰十五周年を迎えた。江戸幕府の小笠原探検、明治九年の領有権確定のあと、開拓移民が送り込まれて父島、母島の開発が進んだ。だが太平洋戦争末期、戦火の中を島民六千八百十六人が本土へ強制疎開。そして戦後の長い米軍統治からやっと昭和四十三年に日本へ返還された。

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写真帳 小笠原


週刊読売

つい先日、電話の即時通話が実現したばかりの小笠原島。現在は夏の観光地として若者の人気を集めているが、日本人によるこの島の歴史はたかだか百年余にしか過ぎない。しかしこの百年余は、島にとって激変の百年であった。

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写真帳・小笠原


この六月二十六日で小笠原は復帰十五周年を迎えた。東京から南南東1千キロ、亜熱帯の小笠原ほど波乱の歴史を持つ島々はないだろう。江戸幕府の小笠原探検、明治九年の領有権確定のあと、開拓移民が送り込まれて父島、母島の開発が進んだ。

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