岩手県にふさわしい緑を増やすことを目的に、毛藤勤治博士は本県になじみのクサキョウチクトウ(別名オイランソウ)の品種改良に取り組む。
1960年米国から苗を取り寄せ、自宅の畑で交配、花穂形態がよく整わず色も今一つだったが、本来の美しさを引き出す育種研究を続ける。
その結果、病害虫に強く草丈もそろうようになり、花色も紅紫、白を主体に増やし、花穂形態もボール型、アンブレラ型、ピラミッド型に整った300を越す品種の育成に成功。
紫波郡都南村白宮沢の花畑十五アールに見事な花を咲かせ、希望者への提供も行うなど、優性品種を県内に普及させる活動を展開した。
クサキョウチクトウ 普及へ品種改良着々
都南の畑に300種 形や色が整う 本県にふさわしい緑を増やすことを目的に、緑化推進活動を展開している岩手緑化研究会(毛藤勤治会長、会員十七人)は、昔から本県にもなじみのクサキョウチクトウ(別名オイランソウ)の品種改良に取り組んでいる。
盛夏爛漫・カラフルで丈夫な植物 夏の花・クサキョウチクトウ(オイランソウ)
オイランソウ(花魁草)の分類学上の和名は、クサキョウチクトウ(草夾竹桃)で、ハナシノブ科のフロックス属に位置づけされています。フロックス属の植物は約六十種ありますが、アジアには一種だけで、ほかはすべて北アメリカに自生するという珍しい分布です。
植物に詳しくなる!お役立ちエッセイ
「クサキョウチクトウ(オイランソウ)について」1. 規格/2. 性質/3. 植栽の基準
「クサキョウチクトウについて(草夾竹桃)」昭和59年6月 岩下緑化研究会 毛藤圀彦
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