「できるだけ明るく、華やかな花をと、四季折々楽しみながら作っています」と話すのは、盛岡市の華道愛好者の女鹿フクさん。
女鹿さんは、盛岡駅の構内七ヵ所などをペーパーフラワーで飾り、旅行者やJR職員の心を和ませている。今はカラー、菜の花、カーネーションなど、春を待つ気持ちをこめた花が飾られている。駅構内に飾り始めて十六年になる。「グループ旅行をしたとき、職員の方に親切にしていただきお礼にと思い飾らせていただきました。当時は職員も男性ばかりで殺風景でしたから」ときっかけを話す。
始めは一ヵ所だったが、今ではみどりの窓口、案内所など七ヵ所。「新幹線が開通して構内もすっかりきれいになり、こ迷悪かと一度は辞退しましたが、置いてほしいということで続けています。ちょっとでも役立ってもらえるのならこんなにうれしいことはありません」と話していた。
[写真:女鹿フクさん]
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