1996年1月 ABOC通信 No.23
Pandanus boninensis Warb.
タコノキ (タコノキ科)日本の季節の中には、正月に始まり、 クリスマスに終わる、という年中行事があります。その多くは遠く平安時代に起源を求めることができますが、クリスマスのように、終戦後に大衆化したようなものもあります。
これら行事の多くは、すべて植物との関わりがあって、正月の松、節分 豆、雛祭りの桃などと続いていきます。
季節の変わり目のはっきりしない小笠原でも正月が近づくと、季節風吹き出しの先端が小笠原の近海までも届き、 朝夕の冷え込みが感じられてきます。
日当たりの良い山の斜面に艶のある細い葉を繁らせたタコノキがキラキラと光って見えます。去年の初夏の頃に咲いた花が、人の頭ほどになった集合果を朱色に染めてきています。
このタコの実の熟すのを待っていたオカヤドカリも、満腹になって冬眠に入ったことでしょう。
季節変化の鈍い小笠原でも、モモタマナは紅葉し、正月が終わるともうデイゴの花が咲き始めてきます。
タコノキ Pandanus boninensis Warb.
小笠原固有種 常緑小高木 雌雄異種
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管理部 0467-45-5119今号はここ数年急にクローズアップされてきた樹木医にスポットをあてて、樹木医の役割と樹木の保存についての対談を企画いたしました。
また、前号に引き続いて、樹木の分類「ツバキの品種の見分け方」を特集し、いつものように、ラベル・サイン各事業部の設置事例報告やセミナー風景をお伝えします。併せて昨年十月に開設しました大阪営業所の紹介をさせていただきます。
本社、大阪営業所共々一層のご愛顧をよろしくお願い申しあげます。
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