1995年3月30日 岩手日報
白い花が密集し景観 珍木なんじゃもんじゃ
盛岡市などの植物研究、愛好者で組織する岩手緑化研究会(毛藤勤治会長)は、同市大新町の市営苗園に植えられている珍木「なんじゃもんじゃ」(ヒトツバタゴ)の並木道をつくろうと活動している。三十日は盛岡市に並木道の造成を要望した。
毛藤会長らが市役所を訪れ「ヒトツパタゴの木は白い花が美しく並木道や憩いの緑地のような場所ができれば観光名所にもなる」と述べ、太田大三市長に要望書を手渡した。太田市長は「珍しい木なので市としても前向きに考える」と答えた。
毛藤会長の調べでは「なんじゃもんじゃ」と呼ばれる木は全国に約三十本あり、樹種も多い。本県では盛岡市・岩手公園にあるニ本のヒトツバタゴが知られている。盛岡市は市営苗園でこのヒトツバタゴ約百本を植栽している。
ヒトツバタゴはモクセイ科の落葉中高木で樹高十メートルに達する。六月上旬ごろに白い花が密集して咲き特殊な景観を醸し出す。なぜ「なんじゃもんじゃ」と呼ばれるかは諸説があるという。
[写真:並未道造成を太田大三市長に要望する岩手緑化研究会の会員たち]
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