(シレネ アルメリア)
中部南ヨーロッパ原産で、徳川時代の末期に日本に入った。全株がロウ質物でおおわれ、茎の上部の節下に粘った液を出す部分があるのが特長で、この名はこれによって生れた。一年草だがひとたび植えるとこぼれ種でまわりに広がって行く。湿地をもっとも嫌うので日当りのよく排水可良なところを選んで播く。砂礫地などでもよく育つので、河原のような広々としたところや、2均等定地、または長い傾斜面などでもよく育ち、群落美を発揮する。一年草だが条件がよいと株で越年するので、こぼれ種でふえる性質と越年性をよく組み合せて永年草として取扱うことができる。病害虫に強くつくり易い。
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