Achillea millefolium 〔Gemeine Garbe, Schafgarbe〕
欧州原産の常緑多年草で、西欧では山野に普通に見られる。7月頃に白または淡紅色の小さい花を散戻状に開く。花期は長い。
日当りのよい排水の十分な場所を好む。土が肥えていると徒長し、花つきも悪い。
根茎が出て増え地面を覆い尽すので法面の土が雨で流されないので、土壌流亡を防ぐ効果が高く評価されて傾斜面に植えられている。
葉をもんで傷口につけると化膿止めとなることから傷薬として用いるし、また軟骨にして腫物や痔病の薬とする。
全草を煎じて常用すれば健胃、強壮に没立つともいわれている。
Achillaはギリシャの英雄アキレスを記念しつけたものであり、millefolium とは細かく切目のあるという形容詞で葉状を示す。
仲間に赤花種(Achillea millefolium var. rubrum Hort と黄花穂(Achillea filipendulia)がある。
種子が極く小さいので、ふるった土で増量して、うすまきするのがよい。
牛は余り好まないが、山羊は好んで食べる。
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