ヨーロッパ原産の常緑多年草で、西ヨーロッパでは、山野で普通に見られます。
7月頃に白またはピンクの小さい花が集って咲きます。花期の長いのが特長の1つとなっています。
日当たりのよい排水が十分な所を選びますが、土が肥えていると徒長し、花つきも悪くなります。
根茎が出てふえ、年中地面を緑の葉でおおいますので法面(のりめん)に植えて、土が流れるのを防ぐのに広く用いられています。
いちど植えると絶えることがありません。
種とりも容易ですから、いくらでもふやせます。
早秋にとった種は、つぎのとしの春にまいて、その年の7月から8月にかけて花が楽しめます。
種はきわめて小さいので、そのままでまけば厚まきとなって、間引くのに手間がかかるので、約100倍量の“ふるった土”とまぜたものをまきます。まいたあとはよく踏んで種を落ちつかせます。
必要によっては、水をかけておきます。傾斜面には広く、道路の両側には長く植えると美しいです。小石の多い所でもよく育ちます。
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