- 和名
- イヌサフラン
- 原産地
- 西は英国、東は中央アジアまでの広い地域に分布し、特に地中海東部に最も多く自生し、黒海付近の古い町コルキスより名づけられた。
古くより有毒植物として知られ、球茎、種子には劇薬であるコルヒチンというアルカロイドが含まれ家畜が食べると有毒のため次第に除かれたが、古代エジプト人が通風薬として使った記録がある。1937年コルヒチンには植物染色体数を倍加させる作用のある事がわかり倍数体育種に広く使われた。- 特長
- 春咲きもあるが我が国では秋咲きの種類が殆どである。9月に球茎から花だけがつぎつぎと咲き、翌春ハランのような光沢のある大きな葉を展開する。
水を与えなくても机上に置いたままでも咲く程のたくましい生命力をもっている。- 栽培
- 8月下~9月上旬に日当りと排水のよい場所に深さ10糎株間15糎位に植える。
7月上旬葉が黄変し倒れたら堀り上げ、球茎に接した葉の部分を2~3糎残して切り取り風通しよい日陰で貯蔵する。
2~3年植え放しの方が開花繁殖ともによい。- 室内観賞の時は8月下~9月上旬に机上にそのまま置くか、または適当な陶製、カラス製等の容器に球茎を安定させるために砂、小石、水苔等で固定し日の当る窓辺に置く。潅水はしない。
花が終ったら地植えにするが翌年は掘り取らずにそのまま植え放しとし球茎の肥大をはかるとよい。
62.9.17 © Kinji / Kuni Moutou All Rights Reserved.
- 秋に花だけ咲く球根類
- コルチカム(ユリ科)
- ヒバンバナ(ヒガンバナ科)
- リコリス(ヒガンバナ科)
- ネリネ(ヒガンバナ科)半耐冬性
- サフラン(アヤメ科)葉は一部のびる
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