原産地は北米の西部地方ですが、東部にも広がり、一般的な花となっています。
特にヨーロッパでは、花が可憐で、群生させるときわだって美しいうえ、開花期が長いことが好まれて17世紀に導入され、現在各都市の公園や一般家庭の庭に広く作られています。日本には今から 30年位前に牧草の種に混じってアメリカから渡来し、たまに牧草地でひっそりと咲いているのを見かけます。
草丈は40~70㎝で、盛岡地方では6月から10月頃まで、濃い黄色の花を咲かせます。ただし、一日中カンカン照りや、乾燥する場所では8月末までと開花期が縮まりますから、半日位は陽が当り、しかも余り乾燥しない場所を選びます。
草丈は、やや高いが、余り分枝しないので、少し密植させると地面いっぱいに咲いて美しさが一層引き立ちます。種子は非常に小粒ですから、均等に播くためには、よく細かくした土と混ぜて、量を増やして播きます。播く時期は、3月の末頃がよく、播種したら手のひらで軽くたたいて種を土によく落ちつかせ、如露で水をやります。病害虫に強く、こぼれ種でもドンドン増えますので、とても作り易い草花です。なお、5月始めに播くと8月から雪の降る頃まで咲き続けます。
(採種……岩手緑化研究会)
© Kinji / Kuni Moutou All Rights Reserved.
〔採録・Aboc Works〕カテゴリリンク