属名はAquilegia(ラテン語のAqua[水]、legere[集める]の2語からなり、漏斗状の花弁に水がたまるので名付けられた)で、本属の仲間は、中部ヨーロッパ、北アフリカ、アジアの北部温帯に約50種ある。そのうち日本には、エゾヤマオダマキ、ミヤマオダマキ、オダマキ、ヒメウズの5種となっている。
本属は容易に交配するので、現在の栽培品の多くは交配種である。
オダマキ(A. flabellata [フラベルラータは扇形の意味をもつ])は、多年草で、5枚の萼片が青紫色、花弁は萼片と互生して直立し、白色の花弁の基部は長くのびて距(きょ)となって美しい。わが国中部以北高山に自生するミヤマオダマキから改良したものという。
栽培…
- 排水のよい腐植質に富む場所を選ぶこと。
- 湿地だと病気がでるので3~4年で場所を移すこと。
- 種子は熟するとこぼれ易いので、黄熟したら花枝の中ほどから切りとってビニール袋にさかさに入れて(口を締ないこと)自然に乾燥さるとひとりでに莢果が開帳して種子がこぼれる。
- 種子はそのとしの8月中に、乾いた篩った土で増量して均等に播き、手でたたいて種子を落ちつかせ、翌日に水をやること。
- 春まきの種子は冷蔵庫(摂氏3~4度)に入れて保管し、雪どけを持って早春まきすること。
- 半日かげのところでも排水がよければ花を楽しむことができること。
岩手緑化研究会
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