- Deutzia scabra Thunb.
- 〔ドイーチャは植物学者のツンベルグ(Thunberg)が彼の後援者、ヨハン ファン デア ドイツ(Johan van der Deutzに献げて付したもの。スカブラは「粗面である」という意〕
落葉性の低木である。地ぎわから不定芽を出して広がるままにまかせ、小低木として楽しむ方法と、一本仕立にしてスタンダードづくりとするのもよい。1.5m位まで伸びる。
繁殖は株分けとさし木による。春の芽の動く前か秋でもよい。いずれもよくのびて丈夫な一年枝を用いる。20cm位に切って2/3位を埋めておく。さし木する場所は半日陰を選ぶ。
ウツギの名は茎が中空だからウツロギ(空木)と呼んだものが訛ったといわれている。
別名にウノハナがある。これは陽暦の5月の卯月(うづき)に咲くので「ウヅキの花」を略して呼んだものという。
昔は畑の境界や農家の庭の垣根に多く植えられた。
“卯の花の匂う垣根にホトトギスも早や来て啼きて” と小学校唱歌にあった。
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