草丈は15㎝位で、茎がたくさんに分かれて群生状態になり、十字型の小花をギッシリと咲かせ、ふくいくとしたよい香りがします。
花期の長いのが特徴で、4月に播くと6月から咲きはじめ、盛夏時には少し弱りますが、8月中旬後に再び元気を取りもどして、雪の降る12月まで、盛んに咲きつづけます。
半日以上陽が当たる場所を選び、軽くたがやし、種子はよく砕いた土と混ぜ合わせておいてムラのないように播きます。播き終わったら土の表面を手で軽くたたいて種子を落ちつかせ、種子が動かないようにゆっくりじょうろで水をかけてやります。晴天が続くときは新聞紙で被いをかけましょう。かけっ放しにしておくと、せっかく出た芽がもやしのようになって駄目にしてしまいますから、芽が出始めたらすぐに取り除きます。
本葉が3~4枚出た頃の雨の日に移植するとよく根付きます。
アリッサムは一度植えると、あとはこぼれ種から毎年出ますので世話のかからない草花です。玄関前の日光のよく当たる空地や道路、生垣、ブロック塀などの根元、駐車場の囲りの日当たりのよい所など、さがせばいくらでも播く場所が見つかります。この種には、白色、濃紫色、淡桃色の花が咲く種が混じっています。
なお、この種子は岩手緑化研究会から寄贈をうけたものです。
昭和62年4月 盛岡市
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