産原地は地中海沿岸で、盛岡地方では一年草です。草丈は25㎝で、茎が沢山分れて群生し、その先に十字状の小形な花を総状にギッシリつけます・花期はとても長く、春の早まきでは6月から、5月中旬まきでは7月からいずれも11月中旬まで、とてもよい匂の小花を咲き続けます。
ただ、真夏に弱って枯れる茎が出ますが、その部分を切りとり、水を十分にやってやると茎の根元から新しい芽がでて、再び回復し、初秋には花の多い立派な株になります。
- まきかたと育てかた 茶のみ茶碗一杯分の土をよく手もみして細くし、これを半日間陽に当ててよく乾し、これに小袋全量(約200粒入りです。)の種子を十分に混ぜ合せます。予めよく掘って砕いて均らしたまき場所に巾5㎝、長さ1.5mに均等に播き下ろして、軽く手のひらでたたくだけです。本葉が3枚位出た頃に株間10㎝に間引きします。間引き株は棄てないで他に移植(株間10cm)します。
- 植え場所 水はけのよい陽のよく当たる場所を選びます。
- 手入れ 葉を枯らす病気は出ませんが、「もんしろちょう」が好んで卵を生みつけます。その幼虫はさわるとすぐ落ちますので、ホーキの先で広場の方にたたき落し、掃き集めて処分します。
- 繁殖 前年のこぼれ種でドンドン殖えます。多くふやしたい方は初秋から1週間おきに花茎をこいてとりを行います。
- こんごどんどん植えたいところ
- (1) 花壇のへり
- (2) 生垣やブロック塀の根元
- (3) 家の前や径の両側の空地
- (4) 陽当りのよい石垣の根方
- (5) 広場での群生
岩手緑化研究会
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