1995年8月『花とみどり』岩手緑化研究会報 No.11 (P9)
毛藤 勤治
- 樹高が約10m。幹の直径が概ね60cmどまりで、いわゆる巨木とならないことから、管理が容易であること。
- 耐湿・ 耐寒の性質があり、病害虫にも侵され難いこと。
- 整技剪定するとかえって花付きが悪くなるのでむしろ無剪定でよいこと。ただし、交通障害にならないように地上第一技の切り上げる技上げが可能であること。
- 植栽間隔は5~7mとするのが適当と思われること。場所により片並木でも十分に景観を発揮する花木であること。
- 増殖は挿木によれないので実生(発芽は3~4年後)と接根法(根に技を接ぐ方法)によって行いうる花木であること。
付…憩いの緑陰(同種の花木、10~20本を無作為に植栽し、樹下を芝生とし、ベンチを配置した憩いの場所をいう)の造成にも適木であること。
ヒトツバタゴ
モクセイ科の落葉中高木。樹高十メートルに達する。天然記念物に指定されることが多いが、苗木を育てることは難しいとされる。六月ごろ、薄く積もった雪をイメージさせる白い花が独特の景観を醸し出す。
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