1991年12月『花とみどり』岩手緑化研究会報 No.2 (P2)
昨年9~12月毛藤会長がオーストラリアの公園や苗木、花壇などの状況を視察され、帰国に際し草花や野菜の種子、球根を多数持ち帰られました。本種はその中の1つで絵袋には下記の記載があります。
学名 Ipomoea tricolor(イポメア・トリコロール)
科. 属名 ヒルガオ科サツマイモ属
オーストラリア名 Blauer Himmel(和訳すると「青い空」、「青い楽園」などとなる。)
ヒルガオ科の植物にはアサガオ、ヒルガオ、ヨルガオ、ルコウソウなどがあり、サツマイモも極めて近縁の植物です。主としてアメリカで改良されたアサガオ属とサツマイモ属のアサガオを総称してアメリカアサガオと呼ぶ事が多い。本種はサツマイモ属に入り、ソライロアサガオの代表品種へプンリーブルーと思われます。(Heavenly Blue)
このため葉の形や花の着き方、蔓の色、伸び方はサツマイモによく似ています。
熱帯アメリカ原産なので5月中旬に播き、日当たり、風通しのよい所がよく、土質はあまり選びません。
生育は極めて盛んで光沢のある黒紫色の蔓はよく分枝し4~5mにも伸びるので支柱が必要ですが蔓は余り捲きつきません。
花は鮮やかな水色で、花径は約10㎝位、朝は10時頃から咲き始め午後3時頃には凋みます。各葉の付根から出る花梗にはつぎつぎと3~5花を咲き盛花の頃には一面に咲き揃い見事で、霜のおりる頃まで咲きつづけます。
試作のうえ、採種もしましたので明年栽培を希望する会員の方には種子をお分けする事ができると思います。
高橋(三)
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