(掲載時期、掲載誌不明)
百年前にすでに始まった自然破壊の膨大なるルポタージュ…。
―ダリウス・キンゼイ写真集「森へ」 いま、新聞、雑誌で好評です。―
アメリカで4万部のベストセラー書の完全復刻版。写真は、うず高く積みあげられた材木の山
- 朝日新聞 2・27より
立体的に組みあげられたキンゼイの世界は、壮大なドラマである。原生林を伐採する木こりたちと巨木。ここにとらえられているのは、まさしく厳しい開拓者の生活そのものなのだが、巨木に立ち向かう人びとの表情には、どこか、ゆとりを感じさせる。たくましいエネルギーが自然と共存しているかのようだ。……- アサヒカメラ 3月号より
昨年、本誌でもとりあげたキンゼイは風景、人物を緊迫感あふれる構図で表現しており、原生林を伐採するきこりの写真で知られている。アメリカでは四千五百枚のコレクションから選んだ作品集が一九七五年に出版され、歴史的記録写真として反響をよんだ。日本では初めての出版である。……- 東京新聞 2.24より
作品は開拓時代終期の一八九〇年代に始まり、一九二〇年までにわたり、アメリカの生活史、開拓史の変還を知る上でも興味深い。……- 日刊ゲンダイ 3・7より
直径約四・八メートル、高さ百メートルの杉の大木、さらにうっそうと茂るワシントン州の原生林の山々。そこに描き出されるのは、“美しい自然”などというイメージとはちがう“森に漂う異様な霊気”。……- 読売新聞 2・13より
森に漂う異様な霊気が伝わる。樹木の巨大さに、まず圧倒される。斧(おの)を手にした荒くれ男たちの存在がかすんでしまうほどだ。細密画のような鮮明な映像は、偉大な自然の姿とかフロンティア魂の発露といった単純な言葉では説明できない、森に漂う一種異様な霊気を伝えている。……- 週間朝日 3・23号より
樹齢も定かでない巨木に挑む木こりたち。きり出された木で組まれた足場の上に続く鉄道。木の株を利用して作られた小屋。なによりも、どの写真にも潜む森の“匂い”。……
- 写真家キンゼイ
- 森の殺戮現場に許された唯一の写真家キンゼイは、樵夫たちにプリントを50セントで売った。
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