約2000種類の植物を展示する草津市立水生植物公園みずの森(同市下物町)は、カメラ付き携帯電話で読み取るQRコード(2次元バーコード)を利用した情報提供サービスを始めた。入園者が気になった植物がある場合、近くに設置された約2センチ四方のQRコードを自分の携帯電話で読み取れる。携帯電話に慣れた入園者は簡単に情報を入手でき、縁側はパネルに比べて維持管理費が安く済む"一石二鳥"の取り組みだ。
携帯電話で簡単に
水生植物公園みずの森
栽培植物の分類ルールを研究するNPO法人「栽培植物分類名称研究所」(事務局・神奈川県鎌倉市)の協力で、7月下旬から、ハス、スイレン科の約60種類で始めた。
説明パネルが多いと見苦しく、維持管理でコストがかかるが、QRコードならスペースを取らず、情報が追加されても対応できる利点がある。
植物の近くに設けたQRコードを読み取ると、同研究所が運営するインターネットの植物検索サイトにつながり、分類や原産地、特徴などを知ることができる。花の写真も載っており、園内の植物が咲いていない場合でも携帯電話の画像と比べて展示を楽しめる。
同園の城山豊園長は「利用者それぞれの関心に合わせられるのが良い。今後はほとんどの植物で使えるようにしたい」と抱負。同研究所にとっても初の試みで、「他の植物園でも応用できれば」と話している。
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