花の名前を知りたいとき、利用登録さえしておけば、いつでもどこでも無料で名前や特徴の検索ができる携帯電話利用の植物検索ナビ「はなせんせ」が6月21日、一般公開された。NPO栽培植物分類名称研究所(大場秀章理事長)主催、アボック社の制作によるサイトで、花の愛好家に中心に話題を呼んでいる。
2万種にも及ぶ植物情報を提供
「はなせんせ」の利用法は、例えば、庭先や公園で見つけた植物の名前がわからないとき、その写真を撮影して送信すれば、同法人会員やほかの利用者から回答が戻ってくる。次に名前を入力して検索すれば、画像や特徴、栽培方法などの画面が表示される。携帯電話が「世界最小の植物図鑑」になるという画期的なシステムだ。
サイトに搭載された植物は約2万種類に及び、内訳は流通植物(鉢物・花壇苗・植木・観葉など)約1万5千種、日本野生植物約5千種となっている。入手できる情報は、植物名称や表記、植物の解説、分布や原産地、花や果実の生態写真や生態画の画像、ボタニカルアートの画像、栽培情報、植物入手時期など、検索の特徴として、植物名の一部からも調べられ、またQRコードからも容易に利用できる。
会員登録・利用は無料
アボック社ではこれまで植物図鑑や公園などの植物解説板、ラベルを作ってきたが、これら蓄積情報を有効的に再利用するため、このシステムを制作した。今後、利用者からの情報提供で、さらにシステムを充実させていく。また、主催のNPO栽培植物分類名称研究所でも、混乱しがちな園芸植物の名称について、このサイトを通じて正しく分かりやすく伝えていく考え。
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