携帯で植物検索
NPO・CULTA「はなせんせ」NPO栽培植物分類名称研究所(CULTA)は、携帯電話から植物の検索ができるケータイ植物検索ナビ「はなせんせ」の試験運用を開始した。同システムは、CULTA主催、アボック社が運営。携帯電話から、(1)あいまいな名前の一部でも検索が可能(2)カラー写真、ボタニカルアートの閲覧(3)特徴や分布、育て方などの植物情報の取得が可能なほか、知りたい植物の写真を送信すると、システムが正しい名前を応答する。
現在、公開中の基本コンテンツはすべて無料。カメラ付携帯からはシステムの掲示板に画像を投稿することができる。
運営を行うアボック社は、植物名ラベルメーカーのパイオニアで、日本発の流通植物名称事典「日本花名鑑」1~3を発行するなど、膨大な植物情報の蓄積と体系化を図ってきた。今回のシステムは、こうした同社の情報と技術と、CULTAの名称をはじめとする植物の正しい情報の普及を図る目的から開設されたもの。
中略
また、はなせんせは、公園や街路樹などの植物名ラベル、解説板とも連携。ラベルに記されたQRコードなどから、その植物のさらに詳しい情報を得ることが可能。
同社では、「的確、便利、楽しい」をめざして、データの更新を行うほか、利用者からの質問により適切に応えるため、はなせんせの回答者も募集中。
植物に関する知識を得ようとする市民は年々増え、(財)公園緑地管理財団が行う「緑・花文化の知識認定試験」は、予想を上回る受験者で、対策本や有料試験対策講座が設けられるほど。
はなせんせでは、こうした植物文化に応えるべく、今後、情報の充実を図るとともに、植物に関心の薄い人たちにももっと知ってもらいたいと、同システムに賛同する作家・立松和平氏をイメージキャラクターに広くPRを行っていく。
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