名称の混乱防止へ情報発信
栽培植物分類名称研究所
5月30日に鎌倉で初の総会植物は、なじみ深いだけにいろいろな呼称で呼ばれたり、新しい発見によって学名が変更されたりと、さまざまな混乱が生じ、情報が正確に伝わらなかったりする。こうした混乱を取り除き、植物に対する我々の理解をより深めていくため、標準的な名称の使用による「名称混乱の防止」などを目的とした団体「栽培植物分類名称研究所(大場秀章理事長、略称CULTA・カルタ)」が、このほど特定非営利活動法人として認証された。
同研究会が行っていく具体的な活動の一つに、携帯電話による植物情報発信ナビ「はなせんせ」がある。これは携帯電話から誰でも利用できる無料情報サービスで、植物の名前が全部はわからなくても、その一部から画像付きの植物情報を検索できたり、名前がわからない植物の画像を掲示板に送信して、他のユーザーや「はなせんせ」から情報をもらうことができるというもの。しばらくは試験運用だが、次第にコンテンツの整備・充実を図り、同研究所が公益事業として行っていく「植物名称シソーラス(植物の名前の対照表)」を構築していく。
もう一つは、植物の命名の基礎となる国際的なルール「国際栽培植物命名規約」の翻訳と監修で、今夏にアボック社から出版予定。
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