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ユリノキというただ一種類の木についてのみを語る珍しい趣向の一冊。このユリノキを、著者は世界各地で十年以上の歳月をかけて取材し、同書にまとめた。

化石に見られる原種、植物学的形態、植栽、移植のためのデータ、世界のユリノキ事情、付録の全国所在地一覧など学術研究的な事項はもとより、『ユリノキ・ニッポン物語』と題する日本渡来の歴史や記録に残る大樹の話、花ことばなどのエピソードも随所に織り込まれていて文化史的な側面も持っている。また、その美しい姿や各地で生育する様子をカラー写真二十四ページでも紹介している。

B6判、三百一ページ、発行＝（株）アボック社出版局

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• ユリノキとの出会い
• 緑に名前をつけよう運動
• 植物情報研究所とAboc植物資料編纂所
• Aboc毛藤苗木11,000本の植樹・寄贈運動
• 全国のユリノキ植栽調査
• 田園都市の緑化と北の森の保護運動
• 小笠原の植物保護活動
• クサキョウチクトウの品種改良・育種
• 北米130年前の歴史的写真集出版
• 吉川英治文化賞・2度の受賞出版
• Abocを支えた人々
• 内閣総理大臣表彰・毛藤勤治博士
• Web植物辞典「花ペディア®」
• 初代会長の植物お役立ちエッセイ
• ユニークな自然史系専門書71冊の出版
• 日本初『熱帯花木植栽事典』の発刊
• 『日本花名鑑』シリーズの発刊
• 市区11団体が発行した『これ、なんの木？』
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