自然の中の1シーンは、マクロであり、ミクロな世界。長期的であり、一瞬でもある。多くの人が見ることの難しい自然の1コマを私たちはイラストで再現する。文献をたぐり、専門家の監修をうけ、時には現場で観察したり、撮影したり、できるかぎりの手法の中で、より生態に忠実であろうと模索する。これらの絵を見た人が、身近な自然に関心をもつひとつのきっかけとなることを願って。
生態系の基盤となる植生は、森林、疎林、荒地、草原など、様々な景観に分けられ、その群落構成は多岐にわたる。植物群落とそこに棲む生き物たち。本物をいかにわかりやすく表現するか。非現実的なイラストという二次元の世界で、可能な限りのリアリティを追求する