10年にわたる現地調査による小笠原諸島初出のフロラ文献。東洋のガラパゴス・小笠原諸島の植物を、鮮明な300点余の写真・イラスト・分布図とともに解説。地域の自然や歴史、島々の魅力までも紹介しつくした最詳本。2003年、初版以来の新知見を取り入れた増補改訂版。出版後、小笠原諸島は日本で4番目に世界自然遺産登録された。
豊田武司 編著
四六判変形 / 上製 / 528頁 / 定価10,476円(本体9,524+税)/ ISBN4-900358-56-8
植物研究雑誌 紹介記事
豊田氏は東京営林局の職員として小笠原に数年勤務した際、余暇に小笠原植物の写生図を画いていた。林業試験場に移った後も調査で小笠原を訪れる機会にめぐまれ、図を書きつづけてきた。本書はそれが基礎となって作れれたもので、編者となっていても、内容の大部分は氏によって作られたものである。
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植物名ラベルを作る会社として知られるアボック社は、同時にユニークな出版活動も行っているが、このほど、小笠原諸島の植物図鑑『小笠原植物図譜』(豊田武司編・B6変形・上装本誌396頁)を上梓、その刊行記念として、美しい絵はがきを作って話題を呼んでいる。
毎日新聞 紹介記事
二百三十五種の植物をカラーで
小笠原は行政上、東京都に属する熱帯の島だが、その植物群はほとんど紹介されていない。豊田武司編『小笠原植物図譜』は小笠原諸島固有の百二十四種をはじめ、計二百三十五種の植物を収録して、約三百枚のカラー写真付き。
植物の友 紹介記事
日本のガラパゴス島!!
世界的にも注目されている日本の植物の宝庫・小笠原の植物を、カラー生態写真三〇〇葉、図版二三一枚を以って解明した、日本ではじめての貴重な文献であり、資料である。
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自然保護訴える本続々 ユニークさで勝負
世はまさに出版ブームで、毎年、全国でおびただしい出版物が発刊されているが、盛岡出身の毛藤圀彦さん(三八)が主催する神奈川県鎌倉市のアボック社は、単に売らんがための出版ではなく、ユニークな方針と経営で、出版界に異彩を放っている。
南日本新聞 紹介記事
ヤポネシアの自然博物館
小笠原の植物相は、緯度のズレがありながら、鹿児島県本土の南部から南島につながる“海域”と類似というより、同質の展開を示している。いわばヤポネシアの自然博物館。
朝日新聞 紹介記事
小笠原の植物群
小笠原は熱帯圏に属しているが、北の限界に近いため熱帯、亜熱帯植物のほか本州中・南部の植物と関係深い暖帯性のものもある。丘陵から山地にかけての森林は、多くが小笠原の固有種で作られている。
神奈川新聞 紹介記事
10年に及ぶ調査から―小笠原植物図譜
小笠原には世界でも珍しい貴重な植物が数多く生育しているが、これまでに実態はほとんど知られていなかった。この本は島が日本に返還された直後から十年に及ぶ調査によって小笠原に生育する植物を総合的に解明した初の植物図鑑。
新聞 紹介記事
幻の植物求め 小笠原通い ◇南の離島に魅せられ新種発見◇
毒虫、不発弾におびえ… 離島ブームの昨今とはいえ、さすがに小笠原諸島まで足を伸ばす若者はまだ少ない。東京から中心地の父島まで約千五十キロメートル。