牧野富太郎博士に師事した植物画家として知られるサクラ研究家・川崎哲也(1929-2002)。未発表の画作全89点を世界で活躍する植物分類学者が学術的に解説。日本最大のサクラ保存林(旧多摩森林総研)のコレクションレコードともなる正確緻密な彩色画と解剖図解(サイエンティフィック・イラストレーション)はサクラ研究の画期的な資料となった。
川崎哲也 画 / 大場秀章 編 / 石川美枝子 寄稿
推薦:公益財団法人 日本花の会、日本植物画倶楽部
B4判 / 上製/ 224頁 / 小部数出版 / 定価26,191円(本体23,810+税)/ ISBN978-4-900358-66-9
残部僅少
[2010/03/15]さいたま来ぶらり通信 紹介記事
川崎哲也(1929-2002)は、植物学者牧野富太郎と京都のサクラ品種収集家の第15代佐野藤右衛門に師事して、サクラについての指導を受けました。特定の研究機関には属さずに、個人で研究を続け、多数の功績を残しています。
朝日新聞 紹介記事
「遺作のサクラ 咲き誇る」
全国でも著名なサクラ研究家として知られ、2002年に病気のため73歳で他界した旧浦和市の元中学校教師、川崎哲也さんが残したサクラの原画展が、1日からさいたま市中央区上落合2丁目の「ギャラリー書楽」で開かれる。
花卉園芸新聞 紹介記事
サクラ研究家の故川崎哲也氏が、半世紀前に出版を意図して描いた原画を、未完成画も含め40種90点を収録。寒緋桜や請願桜、またサトザクラ系栽培品種として市原虎の尾、妹背など、半世紀前に描かれたにも関わらず褪色がほとんどなく、精緻なボタニカルアートとして見応えがある。
毎日新聞 紹介記事
(高尾義彦氏)
苔清水、有明、御衣黄、一葉、江戸、松月、朱雀、白妙、鬱金…。B4の分厚い図譜をめくると、さまざまな桜の品種にめぐり会える。ソメイヨシノばかり見慣れた目には、新鮮な感動を覚える。