「アートとしても堪能できる!」
「帰化」とは、「人間の媒介で渡来した生物が、その土地の気候・風土に適応し、自生・繁殖するようになること」(『広辞苑 第6版』より)。つまり、帰化植物は「元々その土地には生えていなかった植物」ということです。
今回紹介する資料は、そんな日本の帰化植物が掲載されています。この本の特徴としては、1ページに1つの植物が贅沢に描かれ、全体像だけでなく、葉脈や花の細部まで丁寧に確認することができる絵の緻密さです。ボタニカルアート(植物細密画)としても楽しむことができ、眺めているだけでも、やはり細部まで描かれるイラストの図鑑は素晴らしいなと感じる一冊です。本の後半には、各植物の生育環境や分布だけでなく植物画の作者の制作メモがあり、他の植物図鑑にはない微笑ましさが感じられる資料です。
何気なく目にしている雑草。その大半は、実は帰化植物なんだそうです。
身近に生えている帰化植物を探してみませんか?