『木を選ぶ・野田坂造園樹木事典』
野田坂伸也著 アボック社野田坂さんは滝沢村在住で、(株)野田坂緑研究所を経営し、“岩手が産んだ造園界の宮澤賢治”、“造園界の鬼才”などと評価され、当研究会会員でもあります。昨年10月に標記大著を刊行されたのでご紹介します。
(以下、平成23年9月20日付け岩手日報より抜粋)
―40年に及ぶ経験を基に、木の魅力や性質、目的に合わせた樹木の遊び方などを親しみやすい語り口で紹介、1,612種を掲載した事典編など、造園業だけでなくガーデニングにも役立つ事典となっている。
選択編、事典編、解説編などからなり、700ページを超す大冊。選択編は樹髙や、防火、木陰などの役割別、花の色といった特徴別、あるいは周囲の環境ごとに目的とする造園にどんな樹木が適しているのかリストアップ・事典編は掲載されているほとんどの樹種について、造園木としての魅力や掲載されているほとんどの樹種について、造園木としての魅力や性質、どのようにつかえばいいのかなど、筆者の見方も加えて紹介し、イラストも豊富。解説編は樹木への理解を深めるため、土壌や気候などについて筆者の経験も交えて執筆。
野田坂さんは「植物学的なことより、自分の考えなど主観的な面を重視して執筆した。読んで面白いものを心掛けた」と話している。―