(寄稿:輿水肇明治大学教授)
ヒトは二つの目を持っている。科学の目と感性の目である。植物を見る時にも使う。科学の目で得た知識は多くの植物図鑑にまとめられ、感性の目から得た情報はガーデニングや庭造りの本に写真や絵で表現されている。美しく潤いがあり快適な生活の場を創るためにどんな樹木を使えばよいか考える時、本書一冊があれば、充実した索引や表中の1612種という膨大な収載種数から、最適種が容易に見つけられる。どのように使えばその樹木の良さが生きるかも、植物事典という名にふさわしく、具体的に記述されている。
植物ごとに記載されているバーコードと植物番号を携帯に読み込んでおくと。出版社が運営するサイト「はなせんせ」や公開されている花ペディアという検索システムが使える。植物の美しいカラー画像をいつでも現場で見られる。