「樹種選択の幅が広がる本―写真は『花ペディア』の活用を」
(推薦文・アボック社毛藤国彦)「多くの木々の中から環境条件や目的にあった木々を選び、その魅力を引き出す“適地適木を選ぶしくみ”が欲しい。」
本書は“造園界の宮澤賢治”と称される岩手県在住の造園家、野田坂伸也氏が、こうした要望に応えるために40年間におよぶ植栽実践の成果をまとめあげた「木を選ぶ事典」です。
《事典編》では1,612樹種を取り上げ、それぞれの魅力や特性、性質、使い方などを「見せ方・使い分け」を重視して解説。これと連動した《選択編》には78条件による延べ3,229種の樹木リストを収録し、これ一冊でさまざまな状況に対応した樹種の選択ができるつくりとなっています。また、充実した索引や豊富な図版、Web植物辞書「花ペディア」との連動など、使いやすさや知識の広がりにも配慮。
植物分類の分野で愛され続けている『牧野日本植物図鑑』のように、本書を造園樹木事典の決定版として長くお使いいただければ幸いです。
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植栽樹木を選択する際、普段使用頻度の多い樹木に偏りがちです。本書を活用すると、樹種選択の幅が広がります。樹木の写真は「花ペディア」を活用しましょう。