「鎌倉のあじさい」
最近めずらしい「名花名木めぐり」と称する「苑路植栽マップ」なる本が市内大船2丁目14番地13号で出版業を営む株式会社アボック社によって出版された。
題して「鎌倉のあじさいと名花名木めぐり」。
この珍しい本は主として市内13寺社に咲き誇る今を盛りの「あじさい」を詳しくマップ仕立で解説しあじさいの種類、その寺社での植栽場所が明記されていて、近年市内でも珍しい本と評判。
光則寺の小額空木と小あじさいと真紅のクレナイ、覆輪の赤が薄らいでいく清澄と紅冠雪、瑞泉寺のピンクのクロヒメ、浄妙寺の早咲きの山あじさいと交雑種。白い綿菓子のようなアナベルと玉あじさい。北鎌倉古民家ミュージアムの虹色の色変化、紫紅梅。
東慶寺名残の秋色あじさい。白や黄の斑。紅葉の葉を楽しむ柏葉あじさい。
大巧寺の珍しいあじさい。浄智寺の真夏に弾ける甘露ノ井の山あじさいと玉あじさい。
鎌倉の山あじさい三大名所の一つ鎌倉宮。
鎌倉のシンボルともいうべきか鶴岡八幡宮、禅寺の街北鎌倉の円覚寺に咲く数多くのあじさい、美方八重、クレナイ、紅額等の山あじさい等々多彩である。近くには明月院、通称、青に染まるあじさい寺、知名度と名花名木は明月谷戸にたたずむ。
次いで由比ケ浜を眼下に成就院は姫あじさい。
極楽寺坂を下り星の井戸を左に見ながら左折し、江ノ電踏切を渡ると御霊神社、通称権五郎景政公の権五郎神社には数多くの園芸あじさいや柏葉あじさいも。
江ノ電長谷寺駅から西北へ長谷寺とも長谷観音とも称される鎌倉著名社寺の一つ遠くに由比ケ浜を眺め、山あじさいやモミジ、毛岩煙草などまで咲かせる寺院。
鎌倉のあじさい百選には(156頁~182頁)今更ながらこんなにも鎌倉にはあじさいが咲いていたのか、ただ驚きと、無知を恥じるのみ。