「鎌倉のアジサイを巡る『ガイドブック』発売―写真・地図で分かりやすく解説」
アジサイの名所として知られる鎌倉にある出版社・アボック社から5月1日、アジサイをメーンとした鎌倉ガイドブック「鎌倉のあじさいと名花名木めぐり」が発売された。
500点にのぼるアジサイの写真を掲載し、写真集としても楽しめる一冊
同書は、32年以上にわたり植物関連の刊行物を手掛ける同社が、地元のアジサイ研究家などと共に3年間かけて現地調査を行い製作した。同社のアジサイ専門書としては3冊目で、アジサイ三部作として発売した。「鎌倉のどこに行けばどんなアジサイが見られるか」を分かりやすく解説し、写真や地図、図鑑などを織り交ぜ、写真集としてもガイドブックとしても使える内容に仕上げた。
鎌倉のアジサイは、およそ200種の多種多様な品種が見られる。「鎌倉の山アジサイの見頃は5月。6月には明月院の姫アジサイが、真夏から11月頃までは浄智寺などの玉アジサイが花を付ける」という。多くの寺社や市内の人々によるアジサイ植栽活動によって至るところに咲き誇っているため、「街や庭づくりの新たな材料としても楽しめる」内容となっている。
B6版のポケットサイズで192ページ、500点ほどの写真を収録する。内容は、多種なアジサイを鑑賞できる「グラビア編」、3つのエリアに分け、13寺社と1ミュージアムのアジサイの見どころ、名花名木をマップ付きで紹介する「エリア散策編」、100種のアジサイの解説と見られる場所を紹介し、同社の花サイトとも携帯電話で連動する「あじさい図鑑」などで構成。「鎌倉のあじさいと私」をテーマに、鶴岡八幡宮宮司、鎌倉ユネスコ協会会長の佐藤美智子さんなど、鎌倉の文化人12人の寄稿も掲載した。