「約2000種を網羅」 アジサイ百科を出版 約2000種を網羅 横浜の川島さん
(吉野正浩氏)横浜市金沢区六浦南2の園芸研究家、川島栄生さん(68)が、鎌倉アジサイ同好会会長の太田哲英さん(74)の編集協力で、アジサイ事典「アジサイ百科」を地元出版社から刊行した。ヤマアジサイ、エゾアジサイ、園芸アジサイなど、アジサイ科約2000種が網羅された本格的な図鑑となっている。
「百科」は事典部分と栽培の解説、日本のアジサイ文化の説明などで構成されている。巻頭には、著者と日本アジサイ協会の池田正宏副会長が選んだ「日本のアジサイ・ベスト120」が日本語とローマ字で掲載され、興味を引く内容になっている。
また、同書では品種番号を付け、品種名にカタカナの読み、ローマ字の表記、写真も添付。別名も標記しており、店によって異なる名前で売られている場合でも「百科」を見れば正確な品種が分かる。
川島さんは東京農大農学部出身で、高校の生物教諭を務めた後、92年に定年退職し、本格的にアジサイ研究に取り組んだ。川島さんが制作したサイト「ヤマアジサイ」は世界中のアジサイマニアから「川島インデクス」と頼りにされている。 出版元は鎌倉市大船5のアボック社でA5判上製、656ページで1万2000円。同社は植物専門の出版社で、今回の「百科」発売と同時にウェブサイト「アジサイ百名花」(http://100meika.jp)を開設した。